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【MTGアリーナ:キューブドラフト『最新』攻略】アーキタイプとデッキの組み方!このカードが強い2023

   

2023年のMTGアリーナオープンは全てリミテッドなのですが、8月はなんとキューブとのこと。

そのため、オープンに向けて練習している人もいるかと思いますが、せっかくなので勝率が少し上がるかもしれないキューブのコツを書いてみようかと思います。

MTGアリーナには通常キューブの他に、特殊キューブ(発明家・彩色)などもありますが、今回はパワーカードが多い通常キューブ前提で書いていきます。

参考:発明家キューブの記事

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2023年8月時点でのキューブ

2023年8月のキューブリストを掲載しておきます。
まずはこちらを確認しておきましょう。

参考:Arena cube(Aug 2023) - cubecobra

もともとMTGアリーナのキューブは「赤」が最強で、ここ3年くらいは赤単アグロがTier1だったのですが、かなり調整が入ったようで、色による格差は大幅に減った印象を受けています。

理由としては以下のような感じ。

  • 赤のゴリゴリのアグロ生物が減らされた
  • 除去体性持ち(アナックス・真夜中の死神etc)が減った
  • 赤単専用パーツ(トーブラン・鎖回しetc)が減った

赤を中心としたアグロ系アーキがナーフされたことに加え、ここ1年くらいで追加されたカード群がミッドレンジ寄りのカードが多かったため、全体的にニチャニチャしたカードが増え、色の強弱はかなり小さくなっています。

結果的に次のようになりました。

  • 全体除去が間に合うようになった
  • カウンターを唱える余裕ができた
  • マナ加速する余裕ができた

今までアグロにひき殺されていたコントロールやランプが強くなり、色の格差が小さくなりました。一方で、先手カウンターや先手マナクリといった「先手ゲー率」は更に酷いことになった印象です。

赤以外が強くなった点に関しては評価しますが、トータルで見ると先行/後攻ジャンケン要素が強くなりすぎているのでもう少し調整してほしいものです。

2022年1月の色別勝率

参考までに2022年1月6日~21日に開催されたキューブの色別勝率がこちらになります。

単色

赤単(と白単)が沢山組まれており、勝率的に見ても優れていることが分かります。単色アーキというのは組めると基本的には色事故しなくなるので強いことが多いのですが、青単や緑単は50%を割っており、当時のキューブ的には「色が弱い状態」だったことが分かります。

2色

2色に関しても「赤白・黒赤・赤緑」といった具合で赤絡みのアグロカラーがTOP3でした。逆にコントロールカラーである白青、ランプカラーである緑青の勝率は50%を割っており、アグロに食われていたわけですね。

2023年8月の色別勝率

現在開催中のキューブのデータがこちら。
※開催期間:2023年8月21日~9月5日

データ取得日が8月24日なのでデータ量が少ないのですが、2022年1月開催時のキューブとは環境が違うなぁ…ってことくらいは読み取れるかと思います。※データが少なかったため、こちらのデータには「赤単タッチ〇〇」といったSplashデータも「赤単」として合算したものを使用しています。

単色

単色に関してはやはり赤単と白単が優れているのですが、2022年1月キューブとの違いとしては「赤単よりも白単のほうが勝率高め」で、「残りの3色に関しても以前ほど差がない」ことが読み取れます。

2色

2色を見ると以前との違いがはっきり分かるのですが、一応は赤絡みの「赤白・黒赤・赤緑」の勝率が高めに出てはいますが、デッキが組まれた回数で見ると青赤が最も多く、青絡みの「白青・緑青・青赤」などの勝率も以前から比べるとかなり高くなっています。色格差がかなり改善されていることが分かりますね。

データ引用元:Deck Color Data - 17Lands

この環境でやるべきこと

で…。

何が言いたいのかってことなんですが、このくらいしか色の差がない場合、無理に赤を決め打つ理由が無く(むしろ赤が一番強いかも怪しい)、「1:パックから強いカードを優先して取ること」と「2:空いている色を見定めること」の重要性が増しました。更に言うと多色土地のバリューとかも以前より上がっています。

ということで…
色んなアーキタイプを組める』ようになっておくことが重要になります。

とはいえ、キューブなので普通の人は楽しみ優先で好きなアーキをピックすればいいと思いますが(私は基本的にアグロが好きなのでアグロ比率が高いです)、アリーナオープンなど勝ちにいく場合は広い視野が必要になるようなイメージですね。

キューブの主要アーキタイプ

アーキタイプは主には次のようなものがあります。

  • アグロ
  • ランプ(マナ加速)
  • コントロール
  • ミッドレンジ
  • コンボ

このあたりのアーキタイプが理解できればデッキ構築/ピックがたぶん上手くなります。

白系アグロ

デッキ例:白単アグロ(7-1)

白系アグロの強みがこちら。

  • 行動阻害系クリーチャー
  • 面展開
  • 全体強化
  • 低マナ生物が充実

構築の話になりますが、白には「デスタク」や「ヘイトベアー」といった相手の行動を阻害しつつ殴るデッキが存在します。キューブの白いクリーチャーにも優秀な行動阻害系クリーチャーが揃っていて、白系アグロを組む上では重要なパーツになってきます。サリアちゃんなどがその代表ですね。

面展開(横にクリーチャーを広げる)に関しても白は優秀。キューブだとエーデリンや婚礼などが分かりやすく強いです。

そうして横に広げた生物を強化する手段も割と多いので、なんやかんやして殴り勝つのが白系アグロ。婚礼なんかは生物を並べつつ全体強化の置物へと変化するのでリミテだとぶっ壊れって感じで強かったわけです。

これらに加え、白は基本的には低マナ生物に強い子が多く、最近だと放浪皇のような雑に強いカードも増えたので、これらを使って組むのが白単アグロって感じです。まぁまぁTier1級の強さをしています。

白単に限った話ではありませんが、単色アーキというのは色事故が存在しないために特殊土地が採用しやすく、全体の土地枚数を減らしやすいのも強みだったりします。※土地というのは多色化するほど色事故を起こさないために必要枚数が増える傾向にあります。

赤系アグロ

デッキ例:赤単アグロ(5-3)

赤系アグロの強みがこちら。

  • 軽量除去
  • 遠距離ビーム
  • 必殺技

基本的に赤の強みは軽量除去で、白と違い、自ら盤面をこじ開けて殴っていける色の強さがあります。例えば、3マナあるターンに、相手の3マナ生物を1マナ除去で倒し、残りの2マナで追加の生物を展開する…みたいなのが赤のよくある戦い方です。

加えて、火力の中には上記のような本体に直接撃てる火力などもあり、必ずしも生物だけで20点殴る必要がないのが赤の特徴になります。砕骨の巨人なんかは自己完結してる良い例ですね。

直接本体へと火力を撃つ以外にも、「熊野の1章」「溶岩使いの起動能力」「地獄乗りの攻撃誘発」「神チャンドラの+1能力」など、色々なところで相手のライフを奪う手段が用意されていたりします。

なので、他のカラーだと一旦盤面が膠着してしまうと巻き返せなくなったりしますが、赤に関してはトップデッキで解決して勝ちを拾えたりすることがありますね。

更に赤には必殺技的な要素もあって、突然の飛行速攻クリーチャー、本体へのX点ダメージ、伝家の宝刀「エンバレス」など、予想外なところからライフを削ることができたりもします。相手としては気が抜けませんね。

デッキ例:赤黒アグロ(7-0)

あとは赤の特徴になりますが、スペルが分かりやすい分、他のカラーと合わせやすかったりします。青と合わせた場合だけ少し雰囲気が変わってきますが、「赤白・赤黒・赤緑」などはいずれもアグロっぽいデッキになりやすいです。

  • 赤白:白と合わせて行動阻害要素を増やす/生物の質を上げる
  • 黒赤:黒と合わせてリソース面を強化する/サクリファイス要素を入れる
  • 赤緑:緑と合わせて殴り値を上げる

などなど。

ランプ

デッキ例:赤緑ランプ(7-2)

マナクリやランパン呪文を利用してマナ加速。
1枚で複数アドを稼ぐ強力なカードを叩きつける。

基本的には緑が中心となったアーキタイプで、キューブだと定番アーキなのですが、以前までのアリーナキューブではアグロが強すぎて活躍できていませんでしたが、環境がやや遅くなったことでかなり強くなっています。

あとは1マナ・マナクリが4種類と増えたこともランプが強くなった要因の一つでしょうね。いずれもかなり強くて、ランプをやりたい人であれば初手で取ってもいいくらいです。以前までは、このタフ1集団を鎖回しが一掃してたわけです。

2マナのマナ加速に関してもものすごく増えていまして、とにかくマナ加速するためのパーツを増やしまくったことにより、ランプデッキが組みやすくなりました。※上記以外のもまだありますし、3マナ以上のマナ加速もいっぱいあります。

で、強いカードを叩きつければ勝てるってわけ。

強いカードはいっぱいあるんですが、だいたい6マナ超えてるカードなら弱いカードを探す方が難しいですね。エルドラージ(エムラクール・ウラモグ)まで入れようとするとデッキ構成を考える必要がありますが、大体は5~7マナのフィニッシャーを多く入れるイメージです。

個人的にオススメのランプ系緑の相方は青と赤。

  • 緑青:ランプと言えば緑青で、多色化しやすく、マナ加速もしやすい。
  • 赤緑:赤にはマグダを始めとした宝物によるマナ加速があったり、マルチカードが強いので盤面を支えやすい。

コントロール

デッキ例:青白タッチ黒コン(7-0)

キューブにおけるコントロールは大きく分けて3種類。

  • 白青:全体除去が使える王道カラー
  • 青黒:白青よりは単体除去性能が高く、コントロールに強いコントロール
  • 青赤:インスタントタイミングで動きやすい

派生として白青黒のエスパーだったり、青黒赤のグリクシス3色で組むこともありますね。

イメージ的にはテフェリーが取れたら白青、スカラベが取れたら青黒、赤い除去(マグマオパス等)と青ギアハルクが取れたら青赤…みたいな印象です。

今回のキューブから打消しが強くなってまして、単に消しているだけでアドバンテージの取れるカードが増えました。環境が全体的に遅くなったこともあり、このあたりの打消しが間に合うようになったので、それらの影響で青の勝率が以前よりもかなり上がっています。

対抗呪文が強いのは言うまでもありませんが、かき消しや検閲などの使いやすい低マナカウンターが追加された点なども青好きにとっては嬉しそう。キューブというのは基本的にカードパワーが高いので、カウンターを唱える余裕があるなら普通に強いです。

これらに加えて、コントロールと相性のいいサメだったり、アルケミーのきもきもカード・ラフィーンの代理人などが追加されたことで、青は以前よりも強くなっています。

ニチャニチャしたい人も楽しめるキューブになっているので、強いコントロールパーツが拾えた際は積極的に狙ってみてもいいアーキだと思います。

ミッドレンジ

デッキ例:白黒ミッドレンジ(6-3)

ここまでで、あまり名前の挙がっていない色の組み合わせがいわゆるミッドレンジ系アーキになります。白黒とか、黒緑とかですね。後は白緑。

この3つの色に関しては強みがあまりないです。

簡単に言うと「白黒・黒緑」はグッドスタッフといって、強いカードを詰め込んだデッキ。白緑は特に組む理由が見当たりませんが、白単に近い感じの白緑ならそこそこ戦えるような気がします。

例えば上記の白黒デッキを見てもらえると分かりますが、とりあえずリミテで強かったレア・神話レアをひたすら詰め込んだようなデッキになっています。

カード自体は強いので、叩きつけるだけでまぁまぁ勝てちゃったりもします。ただし、そういった強いカードはダブルシンボルなど色マナ要求が強かったりするので、「土地がかなり大事」になってきます。

上記デッキは土地が取れなかったので、敗因のほとんどが色事故です。なので、ミッドレンジ(グッドスタッフ)系のデッキを組む場合は土地の点数をかなり高めにみてピックすると良いですね。特に緑が絡まない白黒は土地が本当に大事。

コンボ

MOのヴィンテージキューブとかになるとコンボデッキが組めたりするのですが、アリーナの普通のキューブは特に「必殺コンボ」みたいなのは無いので、あまり気にしなくて良いかと思います。

ただ、、、コンボが全くないわけではないので、僕のオススメ2枚コンボを少しだけ紹介しておきましょう。

一緒にピックしやすいコンボで個人的に好きなのが上記のようなコンボ。

  • ミケウス+野心家=毎ターン全体+1/+1カウンターばら撒き
  • 僧侶+3マナチャンドラ=毎ターン生け贄ドロー
  • 青ギアハルク+マグマオパス=オパスを捨てて生んだ宝物から青ギアハルクで踏み倒し

このあたりはお手軽でハマるとまぁまぁ強いです。もっとヤバいのも色々あるんですが、参考までに。

このカードが強いかもリスト

キューブなので強いカードは当然ながら色々あるんですが、初手で見かけたら取りたくなっちゃう子たちをざっと紹介してみます。

白:初手級

白の初手級カードがこちら。
特にこの3枚は超初手級。

  • 光輝王の野心家
  • 婚礼の発表
  • 放浪皇

構築で使われてたカードってやっぱ強いっしゅ。

青:初手級

青だとこの5枚は初手で取っていいかなぁ~ってくらい強いです。

後は2マナのカウンター、アドの付いたカウンターはだいたい強いです。

黒:初手級

今回のキューブでは黒がちょっと弱くて、初手から黒やりたい!って感じのカードはあまり無いんですが、そんな中でも上記のカードはまぁまぁ好き。ゴンティが昔すごい好きだったせいで見るとついつい取っちゃいます。

赤:初手級

赤はいつものメンバーって感じなんですが、熊野や寓話が新顔としてはやはり強いですね。

  • エンバレスの宝剣
  • 神チャンドラ
  • 砕骨の巨人
  • 鏡割りの寓話

個人的にはこの辺りが特に好きです。

緑:初手級

マナクリの中でも1マナブラザーズは特に強いです。あとエシカとニッサ両方ともかなり強いです。

緑はマナクリ取って、重くて強そうなやつを叩きつければそれだけでまぁまぁやれます。

無色/多色:初手級

アヴァシンは果たしてマルチカードなのか…は置いといて、初手でとってもいいかなぁ~ってレベルのマルチや無色カードはこんなところ。この中だとスカイソブリンが個人的には一番好きです。

所感

実際のところ、上記のようなカードがパックに入ってないこともあるんですが、あくまで初手級ってだけで3手目くらいには欲しいカードみたいなのがいっぱいあったりします。

例えば、白をやるって決まった後だったらこういったカード群を中心に集めるって感じで、ある程度頭の中でデッキの理想形が持てているとキューブのピックは簡単になったりします。やりこみが大事ですね。

細かいカードの点数をいい始めるとクソ長くなりそうなので、もし興味がある方がいればディスコードに遊びにきてくださいな。それじゃまたね。

ゆる速リミテ部のご案内

主にリミテ交流目的のディスコードチャンネルを運営しています。参加者そろそろ500人になりそうです。

キューブの完走デッキなども多数掲載しているので興味があれば参加してみて下さい。リミテメインのチャンネルということもあり、アリーナオープンでの賞金獲得者も沢山おられます。

リミテが上手くなりたい方。
お待ちしております。

ディスコード:ゆる速@リミテ部屋

 - MTGアリーナ, キューブ