【神河-輝ける世界:ドラフト攻略】テンポとアドのハイブリッド環境・強アーキと再現性の高い強ムーブ
2022/03/24
どうも。
ばぐです。
神河リミテ楽しんでますでしょうか。2月のアリーナオープンや3月のミシック予選がリミテということもあって練習されている方も多いのではないでしょうか。
最初フルスポを眺めた時にバットリが多い印象があったので、アグロが強い環境なのかなぁ~?と思ってたんですけど。
いざ蓋を開けてみるとテンポ&アドバンテージが大事な環境で…
- 先手ぶん回りがとにかく無理ゲー
- 雑強カードがまぁまぁ雑
- フラッド受け少な目
等々…
ピックは楽しいんですが、あんまり好きなタイプの環境ではなくていつもほどは食が進んでいません…w
とはいいつつ
30~40ランほどプレイして環境は概ね把握できたかしら。
自分が広めたのもあるんですが…最近17Landsのデータ使った記事が増えまくってて、ネタ被りしても面白くないんで、今回は「アーキタイプ寄りの話」でもしてみようかなぁ~と思います。
Contents
神河-輝ける世界:環境速度
参考:17lands-play/draw advantage
まずはいつもの環境速度。
プレドラ
- 平均キルターン:約9.4ターン
- 先手勝率:51.5%
マッチ
- 平均キルターン:約9.1ターン
- 先手勝率:52.3%
この環境は平均キルターンや先手勝率だけを見ると最近の環境の平均値くらいなんですが、ゲームレンジが最近の構築に近いような感じの環境。低マナムーブが強い故にヌルキープがとがめられやすく、先手が先手の利を生かして先にアドバンテージを広げていくようなゲーム展開多め。
イメージとして「先手ブン回り」もしくは「後半もねちょねちょ戦えるアド」といった強みがいつも以上にデッキに求められる。でもって…無駄にライフゲイン付きカードが多いこともあって、先手ブン回りにしても、アグロというよりはアドバンテージ的なブン回り(今回だと忍術がその典型)を備えたアーキのほうが評価高め。
- 先手ブン回りが少なく、侍が複数並んでようやく強くなるような赤白サムライ
- シナジーが形成しにくく、後半のアドバンテージ要素が薄めの赤緑改善
こういったアーキは残念ながら
アーキそのものが環境にマッチしてない感じ。
色別勝率/ティアに関して
こちらは2022年2月25日時点での2色ティア表。
環境初期から比べると全体的に勝率の開きは落ち着いてきました。
環境速度の項で触れましたが、この環境のアーキ強弱は「ブン回り+アドバンテージ」の両方を備えているほど高い勝率を出している印象ですね。
でもって少し補足。
2色ティア表を見ると黒緑が最も勝率が高いものの、次点で勝率の高い青黒から比較するとゲーム数(#Games)が少なくて参入しにくいアーキのように見えたりするんですがこれは間違い。
2色+スプラッシュのデータまで見ると、緑白と黒緑は他よりもかなり多く組まれています。黒緑といえば普段はマイナーアーキを割り当てられることが多く、狙って組みに行くことの少ないアーキな場合が多いんですが、今回は狙っちゃってOK。
神河は緑系アーキがタッチしやすい環境なため、統計データが微妙に割れていますが、組まれている数はかなり多いので安心して参入してください。※MIDの青緑のように勝率は高いけど組まれた回数が極端に低いマイナーアーキとは異なる…ということです
ティア
というわけでティアですが
- ティア1:青黒・黒緑
- ティア2:黒赤・緑白・青緑(多色)
- ティア3:白黒
- ティア4:白青・赤緑・青赤・赤白
私の感覚だと
こんな感じですね。
- ティア1の2アーキは雑に強い
- ティア2は3つはアンコモンの取れ具合に依存(特に黒赤)
- ティア3は可もなく不可もなく
- ティア4は戦えなくはないけど避けたい
色の強弱
色の強弱に関しては「緑・青・黒」のスゥルタイカラーが個人的には好きです。赤が若干弱いかなぁ~といった印象なのと、白はややシナジー依存度高めでピックが少々難しい。
【緑≒青≒黒>白>赤】
ただ、、、
この環境の特徴でもあるんですが、上画像のような特定のアンコモンがレア並みに強かったりするので、強いカードが流れてくるようならその色をやるような感覚でピックすると良さげ。
逆に卓が死んでいて強いカードが卓全体で不足している場合はそれだけで辛い。卓依存度高めでリーグ形式との相性がいつも以上に悪い印象。
追記(2022/3/24):最近の感じだと赤より白のほうが弱いかな~って印象です。
各色のピック指針となるカード
この環境。ぶっちゃけ強いカードがただ強みたいなところがあって、早い段階でそれらカードをピックして、そこにあわせてピックしていくような感じになりやすい。アンコモン以下で強めのカードをざっくり紹介。
白
魅知子の真理の支配
白はこのカードが一番分かりやすい。早い段階でミチコが取れているなら、それに合わせてパーツを集める感じ。
空に祝福されし侍
初手で取るほどではありませんが、白緑の空き具合が確認しやすいカード。後半まで流れてくるようなら白緑が空いているサイン。
神憑く相棒
同じく初手で取るのは気が引けるカードですが、忍術の種にしても良し、回収しても良し。使いまわし手段が非常に多く、白コモンの中ではだいたいどのアーキとも相性が良くて強い。
青
語られざるものの警告
アンコモンですが強い寄りのレアだと思って取ってOK。雑強カードです。どの色で使っても強いので流れてきたら取りましょう。初手級。青入りアーキは本カードが取れているだけで後半のアドバンテージが担保される。
青い忍術パッケージ
1/1飛行である《ネットワークの攪乱者》を種に、忍術できる人たち。黒よりも青い忍術持ちのほうが使いやすく、数少ないコモンだけでブン回りイージーウィンが可能。青が空いているようなら優先的に忍術絡みのクリーチャーを集めたい。
当世
青い英雄譚はレアもぶっ壊れですし基本的に強いです。青が安い卓だと当世もそこそこ流れてたりするので飽き確認のサインとして受け取ってOK。
黒
梅澤俊郎の生涯
黒のただ強枠。タフ1が多い環境なので概ね1アド+α付きの生物としてカウント可能。見たら取りましょう。実質強レア。
ねじれた抱擁
黒緑の勝率に最も貢献しているであろう黒コモン。複数枚取れるようなら使いまわし手段が豊富な黒緑を狙いたい。
大牙勢団の襲撃
アグロで使っても強いですし、忍術の種にして使いまわしても強い。適当に使って強い黒の強コモン。黒をやっているなら何枚取ってもOK枠。
ウイルスの甲虫
特に青黒で強い忍術の種。タフ1が多い環境なので先手2Tに出せるとまぁまぁ殴りやすく、相手がトレードを嫌ってスルー、そのまま忍術できれば大体勝てるクソゲー製造機の一つ。アーティファクトなので黒赤系との相性も良し。
赤
双弾の狙撃手
赤の数少ないアドが簡単に取れるカード。赤いアーキが今回勝率低めですが、こいつは適当に摘まんどいてもいいレベルで強い赤アーキ参入の指標となるカード。
熊野と渇苛斬の対峙
構築でも使われ始めている赤い英雄譚。初手で取るほどのカードではないものの、比較的遅い手順で取れるようならアグロ系アーキを組んでもいいかなぁ~と思える数少ないカード。
霜剣山の製錬者
黒赤でたまに滅茶苦茶するカード。
神の火炎
普段なら2マナ3点+αカードは初手で取っても良いレベルなんですが、本環境は赤が弱い&アドいカードが多すぎることもあって初手で取るか否かちょっと迷うくらいのカード。赤いコモンで、もし初手に取るカードがあるとすればこれくらい。
緑
花咲く跳獣
緑の初手級雑強カードその1。誰が使っても強い。ゲインモードで使うこともしばしば。
機械壊しの河童
緑の初手級雑強カードその2。2ターン目に先出されると除去る手段が環境に殆どなく、後手プレイヤーは展開も阻害されてしまう先手糞ゲー製造機。忍術が付いているので使いまわししやすく、ディッチャ能力が追放なのも強すぎ。相手に先出されるとめちゃくちゃ萎える。
天空に到る母聖樹
緑の初手級雑強カードその3。実質レン7。デカい。
気前のいい訪問者
シナジー前提のカードなために上の適当に使って強い3枚よりは劣るものの、先手1Tに出されたらげんなりする先手ゲー製造機。少し弱めのパックであれば初手級カード。
無色
回路の修理屋
忍術との相性抜群な無色の雑強生物。何色で使っても大体強い。
継ぎ接ぎ自動機械
+1/+!カウンターはキャスト誘発な点にご注意。黒赤や青赤だとすぐ育つ除去耐性持ちで偉い。
多色
闇叫び
多色カードはデッキの色が縛られるために初手では取りづらいんですが、このカードはシナジーが作りやすく、個人的には初手で取るのもアリな多色アンコ。
鬼流の金床
黒赤をやるかどうかが決まるレベルのアンコモン。初手で取るのは難しいですが、1-3あたりで取れるようなら黒赤狙いを検討するカード。
巨大な空亀
青マナシングルシンボルでタッチ可能なただ強カード。緑をやっているなら適当に摘まんどいてOK。場合によっては初手クラス。
***
とりあえずレア以外だとこの辺りのカードからデッキを作っていくのが神河という環境。逆に言うと、1パック目にこれらカードが取れないような渋い卓だとデッキが作りにくく、リーグ形式のドラフトになると辛い。
アーキ紹介と強ムーブ
青黒
数少ないコモンでブン回りが組めるアーキ。
上記2枚の優秀な忍術の種を先手でニンニンすればそれだけで勝てる先手ゲー量産の癌アーキ。特にムシキングが忍術で使いまわせると体感勝率10%は上がります。
とりあえず青黒に関しては早い段階から忍術でアドを取るムーブを決めることが単純に強ムーブ。
参考までに超強かった青黒デッキはこんな感じ。
私が今季ミシックに到達した際に組んだデッキです。
他にも小テクが多いのが忍者の特徴。
上記のシーンだと例えばこんなことをしています。
- 攻撃の通ったバウンス忍者を種に宝物忍者へと変身
- 宝物忍者の攻撃が通って戦闘終了フェイズで産んだ宝物を使ってバウンス忍者へと変身
フルコン状態にしていないと使えない小テクが結構多いので上手くなりたい人は勉強してみると良いかも。
黒緑
黒緑はエンチャントの使いまわしをイメージして組むとアドアドしくて強いミッドレンジが組みやすい。
コモン間でのシナジーだと《地熱の神》で除去オーラを使いまわす動きであったり、《更生の季節》で生物と除去オーラを回収する動きも相手からすると心が折れる。
また、サーチ手段なども豊富なため、ロングレンジのアドいデッキが組みやすい。
忍術持ちのカードも数枚取れたりするので、そういったカードでETB持ちを使いまわしても良し。
黒赤
青黒や黒緑から比べるとレアリティ要求度が高くなる。今回の赤黒は低マナ多めのガチャガチャデッキになることが多い。
分かりやすい2枚コンボは《鬼流の金床》で産んだトークンを《霜剣山の製錬者》でもぐもぐして3/1速攻を毎ターン産む動き。あと《継ぎ接ぎ自動機械》なども黒赤や青赤だと雑に強い。
《鬼流の金床》が複数並んでもトークン増殖コンボのような動きになるため、そのあたりが取れるかどうかに依存しやすい。
カラデシュリマスタードラフトの白黒が《秘密の備蓄品》に依存してたのとちょっと似てますかね。
緑白
純正緑白は基本的にはエンチャントデッキ。
緑の雑強アンコ枠だと母聖樹のバリューが他よりも多少上がるイメージでしょうか。ミチコや訪問者の有無にもよりますがエンチャントと書いてるカードの点数が全体的に上がります。
あとは白緑は土地オーラやタヌキなどによってタッチも容易なので、強いレア等々のタッチが正当化されやすいです。
英雄譚であったりエンチャントシナジーのあるカードはタッチで高い数値が出ているので、積極的にタッチも検討してみると良いでしょう。
また、白緑は土地も伸びやすいので、フィニッシャー枠として《皇国の契り》も高い数値が出ています。比較的遅い手順でもピックしやすいカードなので1枚は確保するようにすると良いですね。
青緑(多色)
青緑はグッドスタッフミッドレンジのようなイメージ。
マルチをはじめ、雑に強いアンコモンが多い色なので、それらからピックを進めて、青と緑が空いているならやろうかな~といった感じ。
青緑は後半のアドバンテージ面で基本的には優位に立てるので、シナジー云々よりも序盤アグロに逝かれないように工夫することのほうが大事になってくるかも。あえてコンボ的な動きを挙げるとすれば季節で青緑マルチアンコを回収することで無限アド。
多色化も容易なので取れたカード次第といったアーキ。
白黒
白黒あたりからシナジーが薄くなってくる。
一応割り当てられているシナジーはアーティファクトとエンチャの両コントロールではあるが、シナジーを有するカード自体があまりない。グッドスタッフに近いアーキ。流れ的に白と黒の強いカードが取れる席で、結果的に白黒になりました的なアーキ。
白青
割り当てられているシナジーは機体ですが、本環境はそれほど機体が強くないこともあって、アーキとして狙って参入するメリットはほぼ無い。一応マルチ機体は強い。
機体シナジーを狙うよりも青と白の適当に使っても強いカードを集めるほうがたぶん強い。
赤緑
割り当てられているシナジーは改善。
青白と同じで狙うメリットは特になし。
比較的+1/+1カウンターが乗りやすいので3点除去の本体2点改善ボーナスを得やすいメリットはあるが、本当にそれくらい。
青赤
下位アーキの中では一応シナジーは濃いほうですが、如何せん線が細い。故に強いカードをしっかりと引けてないと勝ちきれないのが辛いアーキ。
2T目に最速でマルチを展開できた場合などに超速アグロができたりしますが…
複製の専門家のように残れば無茶苦茶しますよ?…って書いてるカードが上手くかみ合えば強い動きができなくもないが…。アーキとしてはやはり強くない。
赤白
ナンダロー。
今回の赤白弱い。
カラー的にはアグロなのに、サムライが複数揃わないとシナジーが産まれず、かつ、殴る際は単体じゃないと恩恵が得られないというチグハグアーキ。
レアの雷遊だけ強いので、上家が赤白を嫌って雷遊を流してくるような卓なら息抜きで参入を検討してもいいかなぁ~といった印象。
自分は未だに赤白童貞。
サムライを救いたい。
*****
- 基本的には青黒緑のスゥルタイ軸でのピックが楽
- それ以外なら黒赤と白緑が比較的オススメ
- 勝率低めの下位アーキは単純にシナジーが薄かったり弱かったり
所感/まとめ
最近のリミテ傾向として、特にアンコモンに関してはマルチカードを強くデザインし、単色カードはマルチよりは抑え気味に作られていることが多かったんですけど。
神河は単色で強すぎるUCカードがいつもより多く、シナジー環境ではあるんですが、実質レア性能なアンコモンの出が良い卓に入ることができれば、それだけで周りよりも強いデッキになりやすい。アンコモンの出による運ゲー要素がいつもより大きいように感じます。
カードパワーの偏りが低レアリティのカード間でも大きいために、雑強アンコモンの多いカラー(青・黒・緑)が絡むアーキが強くなりやすい。安定して組めるアーキも限られてくるのが神河の特徴でしょうかね。
でもって、安定して組めるアーキが「低マナからブン回りを備えた忍者」と「ロングゲームに強いねちょねちょアーキ」の2つに分かれているため…
- 序盤のテンポも大事だし
- 後半のアド力も大事だし
勝ち切るために求められるデッキの強さが高めで安定勝ちするのが結構大変だなぁ~って感じてます。ようやく慣れてきましたがアグロ好きな自分は環境初期はいつもよりも負けが多かったですね。
余談
アリーナオープンは2回挑戦。
- 1回目:ゴミレア糞プール 4-3
- 2回目:青白ミッドレンジ 6-3
2日目がかかった最後の試合で神話レア連打されて萎え。
3回目チャレンジはもういいやってなっちゃいました。
この環境さぁ…いつも以上に神話レアが神話レアしてるせいで、まぁまぁな頻度で神話レアゲーに遭遇するのがちょっと嫌いです。
上手く返せればいいですが、ドラゴンもリミテだとまぁまぁ頭おかしい性能してますし、放浪皇なんかはリミテにいていい強さじゃない。オコ。
分かりやすく強いカードが強い環境なのでプロ勢の方もオープン初日抜けに普段よりも苦労してたみたいで、シールドはいつも以上にカードプールの強弱が大事な環境なのかもしれませんね。
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