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【機械兵団の進軍:ドラフト・シールド攻略】レア環境を制すには?単色評価と2色アーキ解説

   

どうも。
機械兵団の進軍が実装され2~3週間ほど経過しましたが如何でしょうか。

新しいカードタイプ「バトル」が加わり、いつもとは一味違ったリミテ環境ですが、全体的にカードパワーが高く、苦戦している人も多そうな印象です。

  • 一枚でゲーム崩壊レア多め
  • バトルも変身も先手有利がまぁまぁエグい
  • 土地事故=試合終了

ゲーム体験として、ピック時は強いカードが多く、多い時は1パックにレアが複数枚あることもあって楽しいですね。今のところレア7枚デッキが2回組めました。でもって、嬉しくなってサブ垢でニチャニチャ多色組みまくってたら数年ぶりに破産しました。これは良環境。

一方で、レア一枚で勝てる試合もあれば、逆に一枚でクソゲー化して負ける試合も多い。先手後手も同様に、先手引いたから勝ち/後手引いたから負け…といった試合が他環境より多く、土地事故も一瞬で塵となり、全体を通してのゲーム体験としてはいつもより剥げやすい印象です。

そんなわけで…
この環境について色々とみていきましょう。

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色の強弱

まず色の強弱ですが…
青が最強/赤が微妙」といった環境。

今回の青はハンドアドバンテージが稼ぎやすく、飛行の多いカラーゆえにバトルを裏返しやすく、環境との相性が良い。

逆に赤はコモン生物の質が低めで、得意とする軽量除去&アグロといった動きがいつもほどハマっておらず、バトルも癖が強め。

他カラーは以下のような印象。

  • 白:赤よりもアグロ寄り生物が多いが、コモン/アンコモンは全体的に弱め
  • 黒:コモン生物の質は低いものの、除去は他環境と比較してもトップクラスに強い
  • 緑:比較的バランスが良く、多色も可

ただしどのカラーにもボムレアは複数存在するので、そういったレアが取れるドラフトであれば、レアに合わせて色を決める感じになることも多いでしょう。

単色に順位を付けるなら「青>黒>緑>白>赤」といった感じです。

2色の指標

2色でみると環境最初期は白青が最も組まれた回数が多く、且つ、勝率も高かったのですが、環境理解が進むにつれ、青黒が追いつき、2強といった状態。

ティア表を絡めた私の感覚としては以下のような感じ。

  • Tier1:白青・青黒
  • Tier2:黒緑・緑青
  • Tier3:緑白・青赤
  • Tier4:残り(黒赤・赤緑・白黒・赤白)

白青は本環境におけるTier1アグロアーキ。マルチカラーのロードが実質レア並みの性能をしていることから、空いていれば比較的拾いやすく、こいつと騎士を集め、バットリを絡めればそれだけで強いデッキになります。とにかくロードがアホみたいに強い。フレンチバニラのような白コモン生物も騎士と書かれているだけでバリューがでるので、そういった点が強み。

青黒も白青と同じくマルチアンコモンが強め。特にスカラベカラーのバトル《アモンケットへの侵攻》が「GIH WR(ハンドor引いた際の勝率)62.3%」「IWD 7.7pp」という指標が出ており、全アンコモンの中でトップとなっています。

表面で1:2交換でき、裏の生物も全バトルの中でもトップに近い生物でして、アンコのくせに裏返しまで行ければほぼ1:4交換くらいできちゃうのでそりゃ強いよね…といったカードになっています。

黒緑に関しても似たような感じです。マルチアンコモンが使いやすいのに加え、2色レア《捕食の伝令、グリッサ》が何故か狂ったような強性能をしています。※GIH WR 64.0%/IWD 11.3pp

要するにですね…
この環境はシンプルで、比較的低レアリティに強いカードを有するカラーが強い結果となっています。そんな環境です。

また、今回のパックは普段とは異なり、通常レア枠とは別に「多元宇宙の伝説」という枠があるために、1パックから複数のレアが出ることがあります。例えば上記画像は先ほど私が剥いたシールドのレア群ですが、多元宇宙の伝説枠から《カル・シスマの恐怖、殺し爪》と《夢の巣のルールス》の2枚が出たことで、レアが計8枚になっています。

そういった理由もあって、普段よりもレアが多く、全体のカードパワーも高くなっています。

抜け道的なアーキタイプが少なく(あえて挙げるなら白青騎士が安いカードでも比較的強い)、何色をやるにしてもカードパワーがある程度求められる環境と言えます。正しくカードを評価できているかどうかがいつもより大事。

ゲーム速度

ゲーム速度に関しては上図のような感じです。
※赤:シールド/銀:ドラフト

参考:17Lands-Play/Draw Advantage

  • 平均キルターン:約9.0T
  • 先行勝率:53%+α

毒の関係で先手有利アグロ環境だったONEよりは平均キルターンは遅いものの、全体としては速い環境。

でもって注目すべきは先手勝率ですね。基本的にMTGは先手ゲーですが、この環境はONEよりも更に先手有利な環境になっています。直近のリミテの中では一番酷いです。

分かりやすいのがサリッドのようなカード。

MTGというゲームは先手が後手よりもハンドが少ないことで調整されているゲームではありますが、MOMだと先手3T目にサリッドが変身するだけで既にハンドアドバンテージが帳消しになっており、簡単に「ハイハイ先手ゲー」な展開になったりします。先手が先にバトルを裏返しにいける点なども同様。

MOMに不満があるとすればこの点ですね。

自分が先手でブイブイ言わせてる時は一方的に蹂躙できるので楽しいのですが、逆に相手にやられると「ハイクソー。二度とやらんわこんなクソゲー」ってなりがち。もう少し後手に優しくしてあげてください。

バトルが新カードタイプとして追加された以上、今後もバトル多めの環境が来ることが予想されるわけですが、十中八九先手ゲー環境になるので、このあたりの調整を頑張ってもらいたいところ。

この環境で青が最強色であったり、青黒がTier1な理由もこれと関係してくるのですが、青は召集付きのプレイアブルなスペルが多いので後手のハンデをひっくり返しやすく、青黒というカラーはカードパワーの高さに加え、後手を引いた場合でも序盤を比較的凌ぎやすい特徴があります。

まとめると…MOMはかなりの先手ゲー環境で、レアが多い点なども考慮すると、ゲーム体験としてはキューブに近い環境と言えるかもしれません。

カードを評価しよう

自分がMTGをさぼってた間にすっかりプロの間でも浸透したっぽい17Lands。17LandsにはCard Performanceという項目がありまして、そこを参考にすることである程度のカードの指標がわかるようになっています。

そこから分かるカード指標を幾つか紹介しましょう。

白コモンは突出して点数の高いカードはないものの、バットリ2種が比較的指標高め。プロテクションを付与する《天使の介入》は、基本セット2021における白のトップコモン《抵抗の妙技》の完全上位互換でもあります。

《抵抗の妙技》が強かったので上位互換《天使の介入》も当然ながらそれなりに強いのですが、それほど指標が出てないことを考えると、MOMの白がやや弱く、レアリティ正義なカラーであると推測できます。

白はアンコモンもちょっと微妙で、初手クラスのアンコモンは《ノーンの審問官》くらいです。こいつだけ何故かクソ強くて、騎士&ファイレクシアンということでデッキが白ければほぼ100%入るカードです。次点でリング《存在の封印》ですが、ただの除去といったレベル。白は基本的にはレアor審問官から入りたいですね。

この環境はカード評価が大事…ということで、一見強いと勘違いしがちだけど実は指標でみると弱いカードを紹介すると4Bで変身可能な《ニューカペナの熾天使》は変身しているタイミングがあまりなく、ただの3マナ2/2飛行になりがちで弱め。※変身したとしてもあまり強くない

また、表で2/2警戒トークンを生成するバトル《ベレノンへの侵攻》もイマイチ。裏面はアンセム(常時全体+1/+1)効果で強そうに思えますが、こいつを裏返すために実質5点以上損してますし、アグロだとすれば、やってることがチグハグ。結果、指標でみても弱いというデータが出ています。ロードがいっぱいとれた騎士デッキならギリギリ採用圏内といったところでしょうかね。

白をやる理由になるくらい強いレアがこの2枚。

《太陽降下》は神話レアも含めた全カードの中で最も指標が高く、ガチのボムレア。オマケで生物の付いてくる全体除去は6マナ以上であることが多いんですが、この全体除去は破壊ではなく追放で、培養Xトークンのおまけ付き。酷いと10/10サイズを超えるトークンが出てきます。そりゃ強いよね…。

でもって令和の悪斬こと《加護をもたらす戦乙女》も環境が違えば神話レアクラスの性能でして、それがレアなので当然のように強いです。

青は強いコモンが沢山ありますが、令和のマジックにおける定説になりつつありますが「3マナのアド付きパワー2飛行は大体トップコモン説」が今回のエキスパンションでも成立しています。《羽づくろう勇者》がMOM環境全コモンの中でトップ指標。

参考までに過去のトップコモンだと上記のようなカードがあります。

《羽づくろう勇者》の場合は3マナ2/2飛行のボディーに、召集と相性の良い1/1トークン、クリーチャータイプも騎士、トップアンコモンである《アモンケットへの侵攻》の裏返し役としても変身先としても非常に優れています。

その他だと上記のようなカードが青コモンだとオススメ。

《ギタクシアスの眼》はカルドハイムでぶっちぎりのトップコモンであった《サルーフの群友》と似た性能をしており、MOMのサルーフとの噂。《エファラの分散》は変身持ちクリーチャーに打てばテンポアドが稼げたり、巨大培養トークンに打てば1マナ諜報付き確定除去へと変わる良カード。《精神の交差》も盤面を作りつつ打てば実質0~2マナで2ドローと非常に強力。

アンコモンも強いカードが沢山。相手から無理なトレードを押し付けられない限りは徐々に有利になっていくようなカードが多く揃っていることから、青はピック時に考えることが簡単です。※青の上記のようなアド系カードと除去があればそれなりのデッキになる

青の要注意カードを一つ紹介すると神河のバトルである《神河への侵攻/屋上の妨害工作員》です。裏面が気持ちよくて環境初期の頃は私もよく使っていたのですが、冷静になって表を見てみるとかなり弱く、青アンコモンのなかではダントツで指標が低くなっています。結局、裏返ったところを除去ればいいんだよねぇ。

初手で取れると嬉しい青レアだとこの辺り。

《金属の徒党の種子鮫》と《微風の歌い手》はボムレアクラス。あんちゃんこと《フェアリーの黒幕》や召集バトル《セゴビアへの侵攻》なども初手クラスの強さを備えています。

黒はコモン/アンコモン共に除去が非常に優秀。

この環境は2マナから除去りたい生物(サリッドやケンラ)がチラホラ存在するため、-2/-2除去は環境的にもなかなかに優秀。宝物の出る4マナインスタント除去はフォーゴトンレルム探訪のトップコモンであった《不気味な報奨》をインスタント化した完全上位互換スペルなので当然のように強いです。

宝物はボムレアタッチとも相性がいいですし、単純にカードパワーの高い環境なので1マナ加速して動けるようになるだけでもかなり優秀だったりします。黒赤などであれば生贄との相性などもありますね。

除去以外だとこのあたり。

青黒が最強色ということもあって、召集との相性の良さから低マナ生物は比較的腐りにくく、性能としても悪くありません。逆に黒3マナ以上のコモン生物はシナジー寄り生物が多く、単体で見た時の性能は低めなので殆ど取る必要がありません。後は各色に土地サイクリング生物がいたり、ボムレアがいる都合から、2体墓地回収などもなかなかに使いやすいです。

アンコモンで特に優秀なのはこの4枚。

2ターン目に出せれば3ターン目のアクションを担保してくれる《荒廃刈りのサリッド》、いつ出しても大体便利な《軽蔑剣の狂戦士》。後は除去だと召集-3/-3《集団的悪夢》、培養トークンのおまけ付き《無慈悲な再利用》などが強め。

黒に関しては一見して強そうだけど地雷…といったタイプのカードはあまりないかも。

レアに関しては黒はかなり優秀。

《多元宇宙の突破》や《溜め込む親玉》、黒ラス《フィオーラへの侵攻》などもありますし、それ以外のレアも正しくレア性能を有しており、除去/強アンコ/強レア…といった具合で、序盤からピックしやすいカードが多いです。

赤は今回の地雷カラーで、3点除去《火山の悪意》だけは色さえあっていれば基本的に強いカードなのですが、それ以外が癖のあるカードばかりになるのでピックが難しい。

レアも他の色から比べると癖が強く、卓の許容人数も他の色から比べると少ないです。ですが、この3点除去だけが分かりやすいカードになってしまっているため、卓全体の理解度が低いと、この3点除去から赤に入ろうとする人が複数人出てきてしまい、卓で赤の取り合いが発生。結果、デッキがウンチになったりします。強いカードですが、赤地獄へと誘惑する要注意カードでもあるので覚えておきましょう。

3点除去に次いで指標の高いカードが上記のようなカードになります。赤が基本的にシナジー前提カラーであることが分かりますね。

アンコモンだとこのあたりが強いです。

今回は黒赤が生贄アーキということもあり、クリーチャーパクり《焼炉の手綱》はダメージ&宝物のボーナス付き確定除去として機能しやすく、黒赤に限れば超強い除去になります。このカードが複数枚拾えるようなら黒赤を目指す価値は十分にあります。

基本セット2015からの再録である召集4点火力《かき立てる炎》、裏面が非常に強い「苦しめる声」バトル《メルカディアへの侵攻》。生物だと賛助ダブストとケンラが比較的いつ取っても強めの生物になります。

後は…赤には適当に採用しても全然強くないアンコモンカードがちらほらあります。分かりやすいのがアンプレソードこと《レイモス教の大剣》などですね。勝ち筋が薄めのデッキで、小粒クリーチャーをテンポよく並べ、装備を付けて殴る…というコンセプトがあって初めて活躍できるカードですが、適当に入れて召集を使わずにキャストしているようだと単にテンポ損のカード。

こういった適当に入れるとデッキにとってマイナスになるようなカードが赤には結構混じっているので注意が必要。

赤レアに関しては一枚だけ明確にぶっ壊れクラスの強いレアがありまして、それが《原初の征服者、エターリ》になります。唱えれば7割勝てて、変身までいくと9割勝てます。

ボムとまではいきませんが、上記のようなしっかりと強いレアも幾つか存在します。

ただ、全体としてシナジー寄りのカードが多いので、あまりこういったカードに引っ張られすぎず、卓の赤が混雑しているようなら辞める選択肢も必要。環境に慣れるまでは赤は避けた方が勝率上がるかもです。

緑のコモンに関しては基本的なカードが揃っているといった具合。

指標として高くでているのは上記のようなカード。1マナで構えられる優秀バットリ、序盤の受けに強い3/1、多色化しやすくなる培養付き土地オーラ。

その他、マナクリや格闘ビーム、土地サーチや培養5といった、比較的ゆっくりしたカードが指標としては高め。イメージとしては序盤でマナベースを整えて、後半にパワーカードを叩きつけるようなデッキになりやすいですね。弱点として、序盤が若干細いので、後手を引いた時に他カラーよりも辛く感じるかもしれません。

アンコモンに関しては上記のようなカードが比較的強め。ただし、いずれも初手級とまではいかないレベルでしょうかね。5マナエンチャは多少デッキを選びますが、それ以外の3枚に関しては緑デッキなら大体全部に入ると思います。

補足になりますが、MOMには各色に色対策カードが用意されています。Tier1カラーが青(Tier1アーキが青黒)ということで、青&黒に強い緑の色対策カードである《砂追いのモロク》はメインから入れてもアドを稼ぎやすいため、プレドラでもメイン詰みが割と許されます。

緑に関してはレアはかなり優秀。中でも《ぎらつく夜明け》はいつ唱えてもただただ強いだけの壊れレアの一つ。賛助でトランプル&アド能力を付与する《ドゥームスカールの戦士》も他色の賛助レアに負けず劣らず強力。

クソデカサイズの護法持ちとして出てくる《古の放漫トカゲ》なども、赤や緑の除去ではほぼ落とされることが無くなるため、相手の色によってはこれ1枚でゲームセット。ちなみに召集7体でキャストすると20/20のサイズで出てくるようにデザインされているようです。ご存知でしたか?

その他、ポルクラノスや2マナバトルなども使い勝手がいいです。ポルクラノスに関してはそもそもの表スペックが5マナ相当の強さなので、無理に3ターン目に出せなくても問題ありません。

多色・全体でみた感想

単色でみた全体の印象。

  • 白:低レアリティの入口は狭いが狂ったように強いレアが一応ある
  • 青:低レアリティからもピックしやすいカードが揃っている
  • 黒:低レアリティにも優秀な除去があり、強力なレアも揃っている
  • 赤:初手エターリならやる◎ それ以外は慎重に
  • 緑:できればレアから入りたいよね

多色レアも色があっていれば基本的にはいずれも強いのですが、黒緑《捕食の伝令、グリッサ》は別格で強く、ダブルシンボルも要求しないのでタッチしやすく、シンプルにぶっ壊れカード。

赤緑などは色が弱いのですが、《コグラとイダーロ》くらいのパワーカードが取れているならやってもいいですね。アリーナのプレドラでは勝ち数が増えると強いデッキと当たりやすくなりますが、相手が赤緑だった場合などは高確率で《コグラとイダーロ》or《原初の征服者、エターリ》が入っていると考えて良いでしょう。

また、個人的には色があまり好きではないんですが、《ガルタとマーブレン》なども、色があっていれば出れば雑強い系カードです。

ちなみにTier1アーキである青黒はマルチレアも他色より強かったりします。青黒が板。

2色アーキの特徴

一応…今回の各色で組むことのできるアーキを軽く紹介。

白青

白青は基本的には《ザルファーの司令官》から入りたい騎士アーキ。基本的には騎士ロードが取れれば取れるほど強く、0枚だとあまり参入したくないアーキでもあります。

キーパーツがアンコモンということで集まるときはいっぱい取れるので、そういったデッキが組めればTier1アグロアーキなので相手をぼこぼこにすることができます。

青黒

青黒はアーキとしては墓地利用といった感じなんですが、あまりアーキに関係なく、単純にカードが強いのでただ強グッドスタッフみたいなところがあります。

  • 除去強い
  • カウンターもプレイアブル
  • 生物もまぁまぁ
  • アドも簡単に取れる

青黒というカラーはマイナス要因が無い環境の場合、基本的にリミテにおいては最強色になりやすいカラーでして、MOM環境もそれに該当する感じですね。青黒が強い環境の青黒はただ強なのです。対抗手段はありません。空いているなら青黒をやりましょう。

黒赤

黒赤は生贄が基本的なシナジー要素になりますが、生贄を生かせないと紙束ビートのようなデッキになるので要注意。

1マナ装備品である《梁町の殴り棒》やアクト《焼炉の手綱》などが重要となるので、それらパーツが取れないようなら下手に参入しないほうが吉。プレイングも宝物が絡んでくるので比較的難しいです。

デッキの完成形を予め理解しておくのが大事。

クイドラだと比較的組みやすいので練習がてらチャレンジしてみるといいかもです。

赤緑

赤緑はアーキタイプとしてはバトルが割り当てられており、バトルに攻撃を行った際に微アドの取れる生物がチラホラ存在するのですが、バトルに寄せて組むのは難しいので、基本的には《コグラとイダーロ》のような超分かりやすいレアから入るグッドスタッフのようなデッキのほうがたぶん強いです。

17Landsで赤緑のトロフィーデッキを眺めてみると分かりますが、だいたいコグラかエターリのどちらかボムが入ってます。そういうアーキです。

緑白

緑白は+1/+1カウンターがアーキタイプとなっています。白青騎士と似ていますが、こちらもマルチ《植物の喧嘩屋》を沢山集めることができればそれだけで一応はブン回りパターンを作ることが可能。

イメージとしては白青よりもちょっと癖の強いアグロといった感じでしょうか。

MOM環境100ランほど走ってるんですが緑白になったことが殆どなくて正直あまり分かってません。

基本的にはマルチをかき集めて、賛助持ちを混ぜつつ、《天使の介入》などで育った生物を守るようなイメージになるとは思います。

白黒

この環境の白黒はファイレクシアンカラーになります。

正直なところ…シナジーというシナジーがあまりなくて、マルチレアも黒緑のグリッサのような強いファイレクシアンはおらず、伝説レア枠は《ドラーナとリンヴァーラ》になります。

基本的に白黒という色はグッドスタッフ(強いカードの寄せ集め)的なカラーであることが多いんですが、今回は特にその要素が強く、一方で、白のグッドスタッフ的なパーツがやや少ない為に組みにくくなっています。

《加護をもたらす戦乙女》のような白の強レアが拾えたけど白青が空いておらず、一方で、黒レアが拾えるような卓だった場合にのみ、組むことが許されるようなイメージのアーキになってきます。レアが取れずに、コモンとアンコモンで構成された白黒は紙束になりやすいのでご注意下さい。

黒緑

黒緑もアーキタイプとしては白黒と同じくファイレクシアンアーキになるのですが、白黒と比較した場合に黒緑のほうがマルチカードの質が高く、白と緑では緑のほうが全体的に強いカードが多い為、黒緑のほうがグッドスタッフとして組んだ場合は強いデッキになりやすいです。

緑が絡んでいる関係で、多色化しやすかったりもします。

基本的には白黒と同じでグッドスタッフ的な色/アーキ。白よりも緑の方がコモン/アンコモンが強い為、「黒緑>白黒」といったアーキ格差が生まれています。

緑青

アーキタイプとしては変身が割り当てられているらしいですが、変身を参照するカードは殆どないのであまり気にする必要はなく、基本的にはグッドスタッフ的なカラー。

17Landsで公開されているデッキの組まれた回数統計を見ると、純正青緑よりも青緑タッチ○○といったデッキの方が多く組まれている…といったデータも出ています。多色デッキを組みたい場合は青緑をベースにすると良さそうですね。

強いカードを詰め込みましょう。

青赤

アーキタイプとしては召集になるのですが、赤の強い召集スペルは《かき立てる炎》くらいしかないので、基本的には青に寄せた方が強くなりやすいアーキ。

召集だけだと少し痩せたデッキになったりするのですが、アーティファクトやトークンに関連するカードも意外と多く存在するので、召集を添えつつ、こういったシナジーも絡めたデッキが作れると良かったりします。やや玄人向けカラー。

赤白

赤白は分かりやすい方向性が2つ。

1つ目は、マルチアンコ《鏡の盾の重装歩兵》の効果で賛助ETB効果を倍化させた賛助ビートダウン。ブン回った時はえぐかったりします。

2つ目は、多元宇宙のレジェンドクリーチャーを添えた装備シナジーになります。装備絡みのレジェンドクリーチャーは多元宇宙枠の中でも安かったりするので色が空いてさえいれば自然と集まります。

失敗すると紙束デッキになる恐怖がありますが、組めるとクソ速い超アグロデッキが組めたりもするので、クイドラなどで挑戦してみると楽しかったりします。

デッキ例:赤白装備レジェンズ

2色アーキの全体考察

  • シナジー寄りアーキ:白青・黒赤・緑白・青赤・赤白
  • グッドスタッフ寄りアーキ:青黒・赤緑・白黒・黒緑・緑青

シナジー寄りアーキの中でも白青に関しては、ロードさえ取れちゃえばシナジーが完結するようなアーキなので簡単。逆に黒赤などは1個1個のパーツが弱かったりするので、デッキ全体でシナジーしていないと細くなりやすいです。

グッドスタッフ寄りのアーキは単純に色の差が出やすく、イメージとして「青>黒>緑>白>赤」くらいで考えておくと良いかもです。

所感

MOMという環境ですが、一個前のファイレクシア完全なる統一(ONE)から比べるとカードが派手派手、アーキタイプも多く、プレイしていて非常に楽しいです。カードパワーが高く、除去もしっかりある環境のリミテはやはり楽しい。

今回の面白要素として旧環境から多元宇宙の伝説カードが多数収録されています。いつもよりキーワードが多く、最近MTGを始めた人からするとやや難しく感じるかもしれません。が、結構面白いほうの環境なので是非やりこんでみてください。

ではでは。

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