【エルドレインの王権:MTGアリーナ@ドラフト編】色の強弱・各色トップコモン・アンコモン・完走デッキ例
M20でドラフト記事が好評だったっぽいので
今回はエルドレインの王権verで書いてみます。
今回のドラフトに関してはMTGアリーナでしか回してないので、多少バイアスかかってる可能性あります。その点はご了承下さいな。
アリーナの場合は本来の紙ドラフトから比べると、アーキタイプに寄せたデッキが組みやすいので、デッキ全体のシナジーを優先してピックしたほうが強いデッキを組みやすくなってますね。
【現時点のMTGアリーナ戦績】
ランクドラフト
- 1回目:赤黒 7-2
- 2回目:赤黒 4-3
- 3回目:黒緑 7-1
- 4回目:赤黒 7-1
- 5回目:黒緑 5-3
- 6回目:白緑 5-3
- 7回目:青赤 7-0
- 8回目:青赤 7-1
マッチドラフト
- 1回目:白緑青 1-2
- 2回目:白黒 5-1
シールド
- 1回目:赤緑 6-3
- 2回目:白黒赤 2-3
- 3回目:赤緑 7-0
Contents
エルドレイン環境の印象
アリーナで組みやすいのは黒軸ピック
まずこの環境の色に関してですが「黒&青」がカラー的に強く、「白」がやや弱めなカラーバランスになってます。印象としては「黒=青>赤>緑>白」って感じ。
黒と青は共にアドが取りやすく
逆に2つの違いとしては…
- 黒:2色デッキになった時に他のカラーとの親和性が高い
- 青:単色気味にピックできたときに非常に強い
…といった感じ。
本環境に詳しい人なら耳にしたことがあるかもしれませんが、エルドレイン環境は「単色」デッキが強いとされている環境でして、これまでの多色推しのラブニカ環境などから比べるとちょっと違和感があるかもですね。なぜ単色が強いのかは後程解説。
個人的にはいきなり青単を目指して紙束を作りよりかは、黒軸でピックを進めるほうが、ピックを妨害されにくいアリーナだと安定したデッキが組める印象ですね。…というわけでMTGアリーナに限れば私は黒をとりあえずオススメしておきます。
単色が強いとされる環境
単色デッキが強いとされている理由についてですが、分かりやすい理由としては下記のようなものがあります。
- アーティファクトが強い環境なので単色が割と組みやすい
- 混成マナカードがすべて使える
- 一徹を活かすことが可能
- 色拘束の強いカードが多い中でも色事故が無い
プレイアブルなファクト多め
エルドレインはここ一年のエキスパンション(ラブニカのギルド~基本セット2020)の中ではアーティファクトの質が高くてプレイアブルなカードがかなり多い。故に「単色+アーティファクト」といった組み合わせによる単色デッキが組みやすくなってます。特に《紋章旗》は単色デッキとの相性抜群。
混成マナ使い放題
例えば「赤単」を考えてみた際、2色デッキだと1枚しか使えないであろう上記の混成マナのカードを全て使えてしまうのも単色の大きなメリット。4マナ域のカードとしては色拘束の強いアンコモンだけあって、どのカードも非常に強いです。
一徹しやすい
エルドレインには同じ色マナ3点以上支払ってキャストすることでボーナスの付く「一徹」というキーワードがあります。2色デッキの場合は達成できればラッキー程度のキーワードではあるんですが、単色デッキを組めた場合はこれらボーナスが確定で得られる利点がありますね。
例えば《ヘンジを歩く者》なんかはコモンのアーティファクトクリーチャーですが、一徹でキャストすると3マナ3/3として着地することが可能で、本環境だと3マナ3/3はサイズ的にみても普通に優秀…ってな感じ。
色事故がない
この環境には「色拘束が強い代わりに強い」タイプのカードが結構多いです。例えばレアのトリプルシンボルサイクルやコモンの特殊土地など。これらカードが採用しやすいのも単色の強み。
ちなみに5色の中では「赤」が比較的色拘束が薄いので2色目の相方として採用しやすかったりします。(黒濃いめの赤除去タッチみたいなデッキが組みやすい)
3色デッキは辞めておけ
この環境でのタブーは「3色以上の多色デッキ」ですね。コモンの色サポート系カードが少ないので、基本的には2色が限界な環境。オーコやガラクみたいな超ボムが取れた時以外は2色に留めておくのが吉。
騎士デッキに関しても、3色出せる《試合場》が一応ありますが、この土地を採用してまで3色騎士デッキにするメリットはほぼないです。あったとしても騎士絡みのレアが取れまくった時くらいでしょうかね。
やばいと感じつつも試しに組んだ3色デッキはもれなく事故り散らかしました。よほどのことがない限りは3色は辞めときましょう。
オススメ2色の組み合わせ
赤黒騎士
今回の騎士カラーは「白赤黒」のマルドゥカラー。組み合わせは3つありますが特に「赤黒」がコモンのみでもシナジーを形成しやすい。《リムロックの騎士》や《恋に落ちた騎士》なんかの優秀なコモンもアリーナだと結構安くていっぱい拾える。
- 赤黒:優秀なコモン出来事持ちが多く、騎士シナジーが最も濃い
- 白赤:騎士である強みはロードくらい
- 白黒:弱くはないけどシナジー薄い
白の騎士に関しては強い子がアンコモン以上に寄っていて、コモンの騎士が基本的にはフレンチバニラばかりなので、白と合わせた騎士デッキはシナジーが薄くなりがち。
黒緑フード
食物トークンによるシナジーが最も強いカラー。
特にアンコモン以上の食物トークンに関するキーワード持ちが非常に強く、うまくピック出来た場合は2色デッキのなかだとおそらく最強。
青赤ドロー
青赤に割り当てられたキーワードは2枚目ドロー。
上手く組めた時のシナジーの濃さはかなり高め。
狙って組むアーキタイプというよりは、1パック目で《アイレンクラッグの紅蓮術師》や《型破りな協力》などデッキのキーになるカードを拾ったうえで、デッキ全体をドローによせていくようなイメージでピックするとうまくいきやすい。
組めると非常に面白いので1パック目レアが霊夢だった場合はぜひ狙ってみてね。
青黒コン
青黒もシナジー濃いめのLO勝ちが狙えるカラー。特にアリーナでは《マーフォークの秘守り》が非常に安く、複数枚ピック可能なこともあってLOデッキと当たることがかなり多いですね。
青で相手のライブラリを削りつつ
黒の除去等を使って盤面を固める感じ。
***
個人的に上記の4つの組み合わせがシナジーが濃いと感じており、割と自由にピックできるMTGアリーナのような環境だと強いデッキを作りやすい印象ですね。
みて分かる通り「黒」入りの組み合わせが多いです。故にアリーナだと「黒」を軸にピックを進めることで勝率が安定しやすい印象ですね。
各色トップコモン・トップアンコモン
本環境は組むデッキによって取るべきカードが変わってくる環境です。
例えば《ネズミおじさん》は「赤緑グルールだとあまり強くありませんが、青赤イゼットでピックできていると非常に強い」といった感じで、アーキタイプによって強弱が分かれるカードなども多数あります。
一応参考までに、各色のトップコモン&アンコモンを3~4枚程選んでみました。参考にしてみてください。
白
コモン
除去及び飛行って感じ。
- 塔への閉じ込め
- アーデンベイルの戦術家
- 尊きグリフィン
上記以外だと…
このあたりも点数高め。
- 羽ばたき狐(条件付き2マナ2/2飛行)
- フェアリーの導母(1マナ1/1飛行の出来事持ち)
アンコモン
白のアンコモンだとこの4枚は雑にピックしても強め。
- 赦免のアルコン
- ガラスの棺
- 群れの番人
- 獅子の爪、エイリン卿
青
コモン
青だとこんなかんじ。
- 氷の女王
- マーフォークの秘守り
- 魔法の眠り
イゼット系ならドロー付き3/1/1フェアリーとかも強いですね。アーキタイプによって選ぶカードが少し変わってきます。
アンコモン
アンコモンだとこの辺りが強い。
- 動かすフェアリー
- フェアリーの荒らし屋
- 滝の賢者
これ以外にも青のアンコモンはアドの取れるカードが豊富で割とどれも強いです。アンコ中心にいっぱい拾うだけでも強いデッキになったりする印象。
黒
コモン
黒コモンのオススメはこんな感じ。
- パイ包み
- 魂裂き
- 恋に落ちた騎士
全部強いです。
恋騎士は騎士デッキだと何枚あってもOK。
アンコモン
アンコモンだとこの辺り。
雑にピックしても強い系。
- 厳格な者、コンラッド卿
- 真夜中の騎士団
- 穢れ沼の騎士
- 壮大な破滅
特にコンラッド卿は全アンコモンの中でもトップ。
並みレアよりも優先度高めにピックしてOKですね。
《乱舞の華》なども3マナ域クリーチャーとしては非常に強い。窯があるときの《大釜の使い魔》とかも非常に強い。
赤
コモン
雑にとりやすいのはこの辺りですかね。
5点火力はデッキに入れたとしてMAX2枚くらい?
- 焦熱の竜火
- リムロックの騎士
- 焼尽の連射
赤は進むアーキタイプによって
多少ピックするカードが変わってきます。
- 青赤系→谷の商人
- 騎士系→イタチ乗り/投石器
- 赤緑系→レッドキャップの略奪者
ってな感じ。
デッキ全体を意識しましょう。
アンコモン
赤アンコモンだと管理人はこの3枚が好き。
- 殺戮の火
- 勇敢な騎士、カラ卿
- 燃焦苑の教練者
緑
コモン
コモンはこのあたりが強い。
- 筋骨隆々
- 獰猛な魔女跡追い
- ギャレンブリグの聖騎士
リミテやるときの一つの目安ですが
4マナ4/4トランプルっていうのはリミテだと基本的にどの環境でも強いことが多いです。※4って数字が攻守ともに強いって感じね
アンコモン
雑に強い系はこのあたり。
- 寓話の守り手
- オークヘイムの敵対者
- エッジウォールの亭主
フードシナジーありきだと
これらカードも強かったりします。
- 巨大な好機
- パンくずの道標
アーティファクト
コモン
アーティファクトもこの環境は強め。
私がよくピックするのはこの3枚ですね。
- ジンジャープルート
- 黄金の卵
- 煮えたぎる大釜
多少シナジーを意識してピックする必要がありますが、どれもプレイアブルな感じの強さです。6マナ5/5占術2のやつとかも高マナ域ファッティーが欲しい場合などは普通にアリやね。
アンコモン
クリーチャー枠だとこの3枚。
- 知りたがる人形
- 機械仕掛けの召使い
- 魔法の馬車
置物枠だとこの3枚。
- 魔女のかまど
- 糸車
- 紋章旗
どれも無色カードなんですが普通に強いです。
MTGアリーナ@ランクドラフトデッキ例
全てツイッターで公開してたデッキです。
完走してないやつも一応載せときますね。
リンク:管理人のツイッター
41枚教なのでたまに41枚デッキになってますが気にしないでね。
赤黒(7-2)
リムロック×4枚に宝剣を添えて。
赤黒系はどちらかというと黒のほうが色拘束が強いので「黒濃いめの赤タッチ」のほうが色事故が起きにくかったりします。今回は逆の赤が濃いバージョンなのでそのあたりが2本落とした理由でしょうかね。
宝剣はリミテだとバグ。
リムロックは赤黒だとかなり強い。
この環境は出来事をクリーチャーとしてキャストするか否かが結構勝敗を分けることがあるので、ジェムを惜しまず、どんどん試合して上手くなってみてくださいな。
黒緑(7-1)
強いレアもそこそこ入ったうえに
フードシナジー関連カードが13枚入った黒緑。
抜け目ない狩人を1パック目序盤にピックして、そこから黒緑フードシナジーを意識してピックを進めた感じだったと思います。
赤黒(7-1)
中速ミッドレンジが強いと言われる環境ですが1~2マナをしっかりとピックし、軽量除去もしっかり取れた赤黒騎士アグロは個人的にかなりオススメなアーキタイプ。初手にレアを流して《コンラッド卿》をピック。
赤と黒は低マナ域に使いやすい出来事持ちが多いので、それらの点数高めでピックし、アグロ気味にデッキを作るのがミソです。
アリーナだとLOデッキが流行ってることもあってコンラッド卿はかなり点数高めにピックしていいです。
黒緑(5-3)
黒緑はエルドレイン環境に限らず、ややデッキが重くなりがちなので、そのあたりをカバーするようにピックを意識するのが良いですね。
7勝完走できそうなデッキではあったんですが、黒と緑は色拘束が共に強くなることが多く、そういった点で色事故に少々気を付ける必要がありますね。色事故が続いて5勝止まりだったデッキです。
白緑(5-3)
面白そうだったので組んでみた緑白-豆デッキ。
《巨大な好機》が4枚取れたので入れてみたって感じ。
さすがに4枚入ってると巨人はかなり出すことができましたね。アリーナだと青系LOがバウンス積んでることがあるので多少マッチアップで有利不利が出ちゃうのが難点。
緑白はカラー的にそれほど強くないんですが、1~2マナ域たっぷりのウィニーなデッキに仕上げることができれば案外勝てそうな印象を受けました。
青赤(7-0)
初手《デブ霊夢》ピックから一直線に進んでいった青赤ドロー。途中で青赤エンチャが拾えてデッキが完成しましたね。
青赤ドローは狙って組めるアーキタイプというわけではないんですが、いざ組めると、ドロー呪文が多いだけあって事故が少なくて安定して勝てるのが強み。
青赤(7-1)
こちらは初手《ネズミ男》から青赤ドローに入っていったパターン。
青赤はドローシナジーでアドを稼ぎつつ、アグロプランもとれるようなデッキが理想型かもしれませんね。本デッキだと2マナ域がかなり充実してます。
ドブネズミビート。
白黒(5-1) ※BO3ドラフト
こちらはBO3ドラフトにて組んだ完走デッキ。
白黒はシナジーが薄いので
カードパワーでマイナス点を補いたい。
「騎士カラーじゃん!」ってことで意外と白黒に行っちゃいやすいんですが、シナジーかなり薄いので喜んで組むカラーではないので要注意。
所感
エルドレイン環境についてですが…
配信を見たりしてると…
多くの方がミスプ連発してたり、展開すればいいのに出来事でアドを取ろうとしてテンポ損しまくって、結果的に負けちゃった…みたいな試合をかなり見かけます。
この環境はピックも重要ですが、プレイングも中々に重要な環境です。MTG上手くなりたい方は良い練習環境なので、ジェムを溶かすことを恐れず、散財しまくって腕を磨いてください。
この環境で安定して勝てるようになれば
マジックそのものがたぶん上手くなってると思う。