【MTGアリーナ:新規・初心者・復帰勢向け】色とギルドによる構築デッキの特徴(ラヴニカの献身環境)
2019/02/14
MTGアリーナが遂に2月15日に日本語化対応します。
- これからMTGを始めてみようという新規の方
- 過去にMTGをプレイしていた復帰予定の方
そういった方に向けて
現環境のカードの色や特徴等々を
書いてみようかと思います。
Contents
単色:各色の特徴
まずは初心者向けに
MTGの各色の特徴などを書いてみます。
エキスパンションに関係なく
だいたいこんな感じってのが分かってもらえるといいかも。
ちなみに基本セット2018にて
強い単色トリプルシンボルクリーチャーがいるので
現在のスタンダードでは単色デッキも結構強いです。
特に赤単・白単・青単。
白(W)
- 小粒のクリーチャーを横に並べて一気に畳みかける戦法が得意
- ライフゲイン(回復)が得意
- 除去はエンチャントによる疑似除去が多い
- 全体除去(AOE)を有するカラー
- 置物破壊(エンチャントやアーティファクト破壊)が得意
- 高マナ域には飛行を持つ天使クリーチャーが存在する
青(U)
- 除去が苦手
- 打ち消し(カウンター)を有するカラー
- 飛行持ちクリーチャーが多い
- ケツデカ(パワーよりタフネスが高い)クリーチャーが多め
- アドを取る(ドロー)が得意
黒(B)
- 除去が非常に得意
- 1枚でPW(プレインズウォーカー)を除去できるカードがだいたい1枚はある
- ハンデス(相手の手札を見て捨てさせる)を有するカラー
- 軽めの全体除去(AOE)的なカードが幾つか存在する
- 高マナ域には飛行を持つデーモンクリーチャーが存在する
赤(R)
- 序盤に便利な軽い除去が豊富(逆にクソデカモンスターの対処は苦手)
- 直接プレイヤーのライフを削るバーンスペルが豊富
- 前のめりに攻めるカードが多い
- 高マナ域には飛行を持つドラゴンやフェニックスが存在する
緑(G)
- 除去はあまり得意ではない(格闘除去や飛行クリーチャー限定除去など)
- マナ加速が得意
- クリーチャーのサイズは最強
- 置物破壊(エンチャントやアーティファクト破壊)が得意
- 飛行持ちクリーチャーがほぼ皆無
無色(アーティファクト)
- 色拘束なく使うことが可能
- 前環境はアーティファクト環境だったため強いカードが多かったが今は少な目
スタンダード(補足)
現在MTGアリーナの構築で使えるカードは
スタンダードと呼ばれるカードプールになります。
秋ごろ(9~10月)発売のエキスパンションにて
ローテーションが発生して使えるカードが変わります。
2019年2月現在だと使えるエキスパンションは6つ。
- 2017年9月発売:イクサラン
- 2018年1月発売:イクサランの相克
- 2018年4月発売:ドミナリア
- 2018年7月発売:基本セット2018
- 2018年10月発売:ラブニカのギルド
- 2019年1月発売:ラブニカの献身
今年の春と夏に発売予定の新たなエキスパンションを加えると
最大で8エキスパンションのカードが使える状態になります。
でもって秋に新たなエキスパンションがでたタイミングで
イクサラン・イクサランの相克・ドミナリア・基本2018のカードが
スタンダードでは使用不可能になる。
…って感じです。
スタンダード以前のカードが使用可能なモダン・レガシー・ヴィンテージと呼ばれるルールも存在しますが、アリーナでの実装予定はないはずなので今回は割愛します。
2色:各ギルドの特徴
現在のスタンダード環境は
ラヴニカのギルド・ラヴニカの献身という2つのエキスパンションにより
2色の強力なカードが豊富に存在する多色デッキが組みやすい環境になっています。
MTG民は2色の組み合わせのことを
ギルド名(部族みたいなイメージ)でよく呼びます。
ざっくりと各ギルドについて紹介してみます。
白青:アゾリウス評議会
現環境の害悪最強のコントロール用フィニッシャー。
ハゲことテフェリーを有するカラー。紙で買うと6~7000円します。
強力な打ち消し呪文「吸収」が再録されたこともあり
コントロール系デッキを組む場合は絡んできやすいカラー。
ラヴニカキーワード:附則
自分のメインフェイズに唱えると
カード効果にボーナスのおまけつき。
カウンターを構えたい盤面などでは附則を使わずに
2択がとれたりするのでそのあたりが青白っぽい。
*****
管理人の所感
- ライフゲインしながら
- ラス(AOE)で盤面を横流ししつつ
- テフェリー奥義で勝ちに来る
そんな動きのコントロール系デッキが多い印象。
長期戦になることが多く、相手にすると面倒くさい。
白黒:オルゾフ組
イラストアドの高いカードが多く
天使の白とデーモンの黒が合わさったカラー。
除去も強く、クリーチャーもそこそこ良質なため
割となんでもできる万能カラー感があります。
ラヴニカキーワード:死後X
死後X持ちクリーチャーが死亡すると
X体の飛行1/1クリーチャーを生成する。
出てくるトークンが飛行持ちと強く
損のない死亡誘発能力ゆえに1:1交換するだけでも
トークン分のアドでこちらが勝ることになる。
ちなみにイクサランブロックは部族系カードが多く
その中でも白黒はヴァンパイアカラーになっています。
部族系デッキはロード(全体強化)クリーチャーがアンコモンで入手しやすい為、MTGアリーナを始めてすぐでも作りやすいデッキだったりしますね。
*****
管理人の所感
デッキ速度はそれほど早くないため
中速のミッドレンジと呼ばれるデッキになりやすいです。
絆魂(読み方:はんこん)という攻撃を与えると
ライフを回復できる能力持ちも比較的多いので
ライフを直接攻めてくる赤いデッキに強い印象。
除去も強く、高マナ域にはフィニッシャーと呼ばれる
かなりハイスペックなクリーチャーを有するので
初心者でも使いやすい…かも。
白赤:ボロス軍
ハンドアド(ドロー)を取るのが少々苦手な代わりに
スピーディーで攻撃的なカードが多い。
強力な天使を展開していく
ボロスエンジェルも人気でした。
※最近は少し下火
- 3マナ天使:輝かしい天使
- 4マナ天使:正義の模範、オレリア
- 5マナ天使:黎明をもたらす者ライラ
ラヴニカキーワード:教導
教導持ちクリーチャーと一緒にコンバットに参加することで
それよりもパワーの低いクリーチャーに+1/+1カウンターを乗せる。
特に序盤においては
クリーチャーのサイズが一つ大きくなるだけでも
盤面が一気に有利になったりもすることから
アグロデッキ向けのキーワードですかね。
*****
管理人の所感
カラー的に息切れした後に相手にマウントを取られると弱いため
現スタン環境で使用する場合はアグロに寄せたデッキのほうが強い印象。
1マナ・2マナ・3マナとしっかりクリーチャーを展開し
4マナで英雄的援軍で一気に勝負を決めるボロスアグロなどは強力。
スピーディーな展開を好む方に
オススメなカラーでしょうかね~。
白緑:セレズニア議事会
トークン生成能力に非常に長けているカラー。
序盤に小粒のトークンを横に大量展開。
それらをサイズアップさせて一気に殴り勝つデッキが人気。
…でしたが。
最近は赤単が増えており
環境的にタフネス1が厳しいこともあり
黒や青を足して少しクリーチャーを太くした
バントトークンやアブザントークンと呼ばれる
カラーリングでの活躍のほうが多いですね。
あとは全体除去をメインから採用したゲートデッキなど
苦手なデッキが一つ前の環境よりも増えているのも逆風。
※メインとは:MTGは基本的には2本先取するゲームで1本目が終わった後にカードを入れ替えるサイドボードと呼ばれるタイミングがある。入れ替える前をメイン。入れ替え後をサイド。…と呼んだりします。
ラヴニカキーワード:召集
クリーチャーをタップすることで
スペルを唱えるためのマナコストに充てることが可能。
強い動きをするためにはクリーチャーが必要なため
全体除去が苦手ではありますがぶん回ったときは
どうにも止まらないのがセレズニア。
*****
管理人の所感
MTGのデッキの多くはクリーチャー同士で殴りあうものが多い関係から
メインから全体除去を採用しているデッキは比較的少ないです。
セレズニアは除去が少し遅れると…
- トークン大量展開
- ロクソドンによる実質0マナ9/9ムーブ
- 全体強化によるごり押しムーブ
などの対処不可能なぶんまわりムーブがあるのも魅力の一つでしょうかね。メインボードが強い印象。
青黒:ディミーア家
現環境の最強ハンデス
思考消去が使えるコントロールカラー。
打ち消しとハンデスが使えることから
コントロール対決になった際は非常に強い反面…
サイズで見たときのクリーチャーは
やや小粒なクリーチャーが多いために
純粋にクリーチャーで殴りあうような
試合展開になることは少ないですね。
ハンドアドバンテージを取るのも得意なので
序盤をうまく除去やハンデスで凌いでマウントを取り
相手の心を摘むような勝ち方になることが多いです。
ラヴニカキーワード:諜報X
ライブラリの上からX枚を見て
好きに入れ替えるor墓地に置くことができる能力。
似た能力に占術というキーワードがありますが
シナジーを考えると占術の上位互換のような能力で非常に強力。
*****
管理人の所感
立ち位置的には陰キャデッキを狩る陰キャデッキといった感じ。
コントロール対決は得意なカラーですね。
現環境は強い置物(特にエンチャント)が多いのですが
カラー的に置物に触るのが苦手なので
デッキ相性がかなり出やすいカラーとも言えます。
青白系のコントロールデッキほど
回復が得意なわけではないために
直接ライフを攻めてくる赤単などは結構苦手。
青赤:イゼット団
出れば最強のニヴ様率いるイゼット団。
イゼット系のデッキは電波系デッキになりやすいのですが
現環境のイゼットは完成度が結構高くてしっかりしたデッキになっています。
特にデッキとして人気なのが
1マナ・3マナ・4マナのドレイクを
フル投入したイゼットドレイク。
- 1マナ:プテラマンダー
- 3マナ:奇怪なドレイク
- 4マナ:弾けるドレイク
いずれのドレイクも墓地のスペルの数(インスタント&ソーサリー)を参照して強くなる仕組みを有しています。
また、ドレイクは全てアンコモンカードであることから
安く組める強いデッキとしても人気ですね。ただプレイは結構難しい。
ラヴニカキーワード:再活
再活付きのスペルは墓地に落ちた後でも
ハンドを1枚捨てる代わりに再度使用することが可能。
土地を引きすぎた際のマナフラッドに強かったり
弧光のフェニックスのような墓地に落としたいカードがある場合も便利。
*****
管理人の所感
ニブ様は出したあとにターンが返ってくると
爆アドすぎて脳汁ぶしゃーってなるので
一度は使ってみてほしいクリーチャー。
特にイゼットドレイクに関して言うと
土地を絞ったデッキなのでキープ基準がやや難しく
計算がちょくちょく必要になることから
プレイングはやや難しいほうのデッキですが
好きな人はかなり好きなデッキ…でしょうね。
青緑:シミック連合
色物クリーチャーの多いシミック連合。
ラヴニカの献身トップ神話のハイドラもこのカラー。
カラー的には+1/+1カウンターシナジーが多いのですが
除去が弱いこともあってもう1色足して使われることが多いです。
現環境のトップメタデッキであるスルゥタイミッドレンジ(青黒緑)も
ハイドロイド混成体がいることで成立しているようなデッキですね。
カラー的に色物デッキが組みやすく
現環境だとヴァニファールを使った殻デッキなどは
かなり楽しいガチャガチャデッキだったりしますね。
ラヴニカキーワード:順応X
順応コストを払うことで
クリーチャーにX個の+1/+1カウンターを置く。
順応そのものはカウンターを置くだけの能力なのですが
多くの順応持ちクリーチャーはカウンターが置かれたタイミングで
更なる能力をもっていることが多く
マナフラッド受けにもなって前評判よりも強い能力でしたね。
例えばカウンターが置かれると…
- お友だちを連れてくる
- タップで3マナ出せるようになる
- ルーターできる
などなど。
ちなみに青緑はお魚マーフォークカラーでもあります。
アリーナで初期に配布される2色デッキの中では
青緑マーフォークは強いのでMTGアリーナを始める人は
たぶんお世話になるカラーでもありますね。
*****
管理人の所感
どうしてもシミックだけでクリーチャーデッキを組もうとすると
除去が弱いためにデッキ構築が結構難しいカラーだったりします。
マーフォークデッキなどもそうなんですが
青緑シミックだけで戦おうとする場合は
デッキ全体のシナジーが結構大事になってきますね。
パワー高めのクリーチャーメインで殴っていく
ストンピーと呼ばれるタイプのデッキは青緑だけでも組めますね。
黒赤:ラクドス教団
赤と黒による攻撃的なカラーの組み合わせラクドス。
色のイメージ通りで
除去スペルが豊富ですね。
青が入っていないためにドロー部分でのアドは少し弱めですが
得意の除去を生かした除去コントロールのようなデッキも組めます。
管理人は割と好きです。
ラヴニカキーワード:絢爛
そのターンに対戦相手がライフを失っていた場合
絢爛コストでスペルを唱えることでスペルが軽くなったり
スペルの効果が変化したりします。
ラヴニカ環境のラクドス「絢爛」はどちらかというと
アグロや直接ライフを攻めるバーン向けのキーワードになっていますね。
また絢爛とは書かれていないものの
実質絢爛みたいな能力のカードも幾つか存在します。(どぶ骨・恐怖の劇場など)
*****
管理人の所感
ハイドロイド混成体が増えたことで
環境的に赤黒のPWアングラスが結構強くなってます。
個人的に今一押しのカード。
ラクドスは現環境だと人気のカラーではないものの
ローグデッキ的に赤黒が大きな大会で勝ってたりもするので
実はポテンシャル高いカラーかなぁーと思ってます。
あー…あとは。
現環境は運命のきずなという名前のクソゴミカードがあるせいで
攻撃的なラクドスカラーはむしろ健全で優しい色っていうね(笑)
黒緑:ゴルガリ団
ヴラスカ姉さん率いるゴルガリ団。
イクサランブロックの探検持ちクリーチャーが強く
ラブニカの献身が出る前の環境では一番人気のミッドレンジカラー。
献身が出て以降は青を足してハイドロイドを加えた
ゴルガリ+ハイドロイドのスゥルタイがTier1デッキですね。
サイドボードが強いことから
どのデッキとも5分近くで戦いたい方は
ゴルガリベースでデッキを作るといいかも。
ゴルガリの中でも特に強力なのが
分割カード「採取/最終」でしょうかね。
無条件2マナでクリーチャー2体回収できる他
6マナの最終も全体除去として機能するため腐ることがほぼ無し。
ゴルガリベースのデッキが活躍している
一番の理由はこのカードかなぁと…思います。
ラヴニカキーワード:宿根
墓地に落ちているクリーチャーの数だけ〇〇。
例えばこんなの…
- 墓地のクリーチャーの数だけ軽くなる
- 墓地のクリーチャーの数だけトークン生成
- 墓地のクリーチャーの数だけ+1/+1カウンター
など。
ゴルガリは墓地シナジーを持つカードが多いのですが
宿根持ちのカードはそれほど使われてはいませんねぇ。
一応デッキとしては宿根持ちクリーチャーを多く採用した墓地ゴルガリ(golgari graveyard)と呼ばれるデッキもありますが、あまり使われてはいませんね。弱くはないけど強くもない。
*****
管理人の所感
ゴルガリをベースとしたデッキ(スゥルタイミッドレンジも含む)は強いんですが、強い故にメインボードではメタられていることが多いので、MTGアリーナでのシングル戦(BO1)ラダーだとそんなに強くなかったりするので少し注意が必要。
いわゆる探検セットと呼ばれる…
- 2マナ:野茂み歩き
- 2マナ:マーフォークの枝渡り
- 3マナ:翡翠光のレインジャー
このあたりを適当に入れておくだけでも
それっぽいデッキになるので覚えておくといいかも。
赤緑:グルール一族
「力 is 正義」の筋肉カラー。
普段のグルールは緑の高いタフネスに赤の素早さを足すことで
中途半端に弱くなることが多いカラーではあるんですが
現環境のグルールはサイズも優秀な上に
器用なクリーチャーがそろっているため
いつもよりも活躍できている印象。
ラヴニカキーワード:暴動
クリーチャーが戦場に出る際に「+1/+1カウンター or 速攻」を持った状態で戦場に出る。
対クリーチャーデッキに対しては
サイズ優先で+1/+1カウンターを選択。
対コントロールに対しては
ライフ削りを優先で速攻を選択。
といった具合で
相手のデッキに対してアクションを変えられるあたりが
いつもの脳筋グルールとは違う感じですかね。
*****
管理人の所感
ゴルガリがトップメタだった時は
主に野茂み処理用にタフ4まで焼ける点や追放除去であることから
溶岩コイル(赤の4点除去)を採用したデッキが多くありました。
が…環境が少し変化して
溶岩コイルが減ったことでタフ4が強い環境になっています。
クリーチャーの基本スペックが高いグルールには
そういった点は追い風でしょうかね。
赤単などにはめっぽう強いです。
ギルド診断
公式サイトにて
性格に合わせてオススメギルドが紹介される
ギルド診断なるものも公開されています。
面白いので一度やってみるといいかも。
脳筋な自分はグルールでした。
公式:ラヴニカ・ギルド診断
その他:3色組み合わせの名称と部族について
その他…
3色の組み合わせに関しても名称があるので雑に紹介。
- 白青黒:エスパー
- 白青赤:ジェスカイ
- 白青緑:バント
- 白黒赤:マルドゥ
- 白黒緑:アブザン
- 白赤緑:ナヤ
- 青黒赤:グリクシス
- 青黒緑:スゥルタイ
- 青赤緑:ティムール
- 黒赤緑:ジャンド
ちなみにイクサラン環境にて
フューチャーされた部族が4つありまして
- マーフォーク/merfolk:青緑(シミック)
- ヴァンパイア/vampire:白黒(オルゾフ)
- 恐竜/dinosaur:白赤緑(ナヤ)
- 海賊/pirate:青黒赤(グリクシス)
…となっております。
デッキを組む際に色を覚えておくと
カードが探しやすかったりするので参考にしてみて下さい。ではでは。