【イクサランの相克：禁止改定後のスタン予想】エネルギーと赤単が弱体化して環境はどう変わる？
2018年1月15日に禁止改定が発表されました。
禁止があったフォーマットはスタンになります。
- 《ならず者の精製屋》
- 《霊気との調和》
- 《暴れまわるフェロキドン》
- 《ラムナプの遺跡》
禁止詳細はこちら：2018年1月15日 禁止制限告知
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ツイッターのトレンドにフェロキドンが入るなど、驚いた人も多かったでしょうかね。
個人的には今回も「禁止ないんじゃね？」くらいに楽観視してたんですが、エネルギーにメスが入ると予想してた人が案外多かったみたいですね。スタン落ち直後だし…こんなもんかなぁ～って自分は思ってました。
- エネルギーデッキの弱体化
- ラムナプレッドの弱体化
- 相対的に強くなりそうなデッキ
などについて語ってみたいと思います。
Contents
エネルギーデッキの弱体化に関して
今回ティムールで禁止が検討されたカードが「精製屋・調和・つむじ風・牙長・霊気拠点」の５枚とのことです。
個人的に１枚禁止カードを選べと言われたら
今回禁止になった《精製屋》でしょうかね。
牙長は後手だとそこまで強くないので置いといて…
仮につむじ風が禁止になった場合は、
間違いなく赤単一強環境になるのが見えてるわけで。
（もしくはスゥルタイEが使われるようになるだけ）
その結果、赤単の主要パーツである《ケンラ》や《ハゾレト》を禁止にする必要が発生し、そうなってしまうと赤単というデッキが成立しなくなってしまうので、精製屋が妥当かなぁって印象です。
実際、ティムールミラーだと精製屋多く引けたほうが勝ちみたいなところがあるので、こいつを禁止することで多少は多様性がでてくるのかなぁと思いますね。探検２回のお魚《翡翠光のレインジャー》も出たし、個人的には許せます。
今のエネルギーデッキはパワーカードを詰め込んだ「グッドスタッフ」に近いデッキ。マナベースが強い故に、やりたいことがやれるデッキなのでそこそこ強くて当然みたいなところがぶっちゃけありました。そのため、霊気拠点 or 調和の禁止も環境を変えるためには致し方ないのかな。
といっても…
マッチ勝率だけ見るとtir1デッキがエネルギーだっただけにかなり対策されていて、マッチ勝率はそこまで高くなかったみたいですね。調和と精製屋を失ったことで間違いなく弱体化しているので、環境はガラリと変わりそう。
調和禁止の被害者はワンパンデッキ？
調和が禁止されてもエネルギーデッキは何かしら残るとは思うんですが、静電気式打撃体をフィニッシャーに添えたワンパンデッキが実のところ、一番ダメージが大きい印象ですね。大きなカテゴリーで見ると、このデッキもエネルギーデッキなのですが、タイプが違うデッキだっただけに少し可愛そうな気もする。
ジャンドカラーは被害少なそう
最近では全く見かけなくなったデッキにキランで殴るようなジャンドエネルギーがありましたが、そのあたりはエネルギーデッキの中でも被害が非常に少ないので、調整されたうえで復活するかもしれませんね。
例えば、キランに乗り逃げできる赤単に強いパオ象。ここ最近のスタン環境だと実はメタに合っていて結構強いクリーチャーだったりするんですが、ほとんど見かけなくなってました。
ロナスもティムールミラーなんかでは非常に強かったんですが、コピーされたり、パクられたりで、見かける機会がへってましたが、また使われ始める予感がします。緑ギアハルクとかもワンチャン？
ラムナプレッドの弱体化に関して
今回赤単で禁止が検討されたカードが「地揺すりのケンラ・フェロキドン・ラムナプ土地・ハゾレト・ボーマット・アン一門」の6枚とのことです。
ハゾレトの禁止はデッキが消失するレベルなので流石にありえないかな…って感じですが、ラムナプ土地の禁止は妥当ですかね。
破滅の刻がリリースされる前にもMOスタンリーグではチラホラ赤単を使う人がいましたが、正直言って弱く、ティムールを使ってた自分としては楽に一勝が貰えてチケが増えるありがたいデッキでした。
そんな赤単を一気に強化したパーツが２枚あって、
それが《地揺すりのケンラ》と《ラムナプの遺跡》です。
これまでは２マナ域に《血怒りの喧嘩屋》が採用されており、「ディスカードしながら出した返しにプッシュで落とされて泣く」のが赤単の定番息切れムーブだったのが、アンブロ付与で１マナクリーチャーと一緒に殴りつつ、除去耐性も兼ね備えた《地揺すりのケンラ》に変わったのは非常に大きかった。
更にスペルではなく、ラムナプ土地による「土地の起動能力」でライフを押し込めるようになったことで赤単が恐ろしく強化されました。
実際、公式が公開した赤単の他デッキへの勝率を見ると、
ティムール以外への勝率は50%を大きく上回っていてヤバい。
（実は環境を支配してたのは赤単だったみたいですね。）
…そういう意味では、
ティムールが弱体化されるならば赤単も同時に弱体化されないと環境が滅茶苦茶になっちゃうので弱体化やむなし。
ケンラとラムナプのどちらかを禁止にするとすれば、ケンラのほうがカード的に楽しいカードなので、面白くないほうのラムナプ禁止で個人的にはOKです。
ちなみにフェロキドンの禁止は予想外でしたが、赤単の他デッキへの勝率を見るとしゃーないのかな。例えば、副陽に対するメイン勝率は67%。サイド後も60%以上はえぐいね。こいつがいなくても赤単が勝ててたデッキに対して、オーバーキルだったのかもしれません。数少ない軽くて使える恐竜だったことだけが心残り。
もうちょい使わせてほしかったねぇ。
さすがに禁止早すぎなので文句言っていい。
強くなりそうなデッキ
ランプ系
ランプはエネルギー系デッキと戦えはするものの、一方で赤単がきつかったんですが、どちらも弱体化したことによってデッキとして成立しそうな気がしますね。ザカマ値上がりくるでぇ。
メインからフェロキドンが入ってる故に楽園の贈り物や絆魂猫の恩恵が受けられず、そのままライフが溶けちゃうランプも何度か見かけたことがあったので、そのあたりが緩和されたことで強化されるのではないでしょうかね。
赤単を苦手としていたデッキたち
特に赤単に対して勝率が40%を下回っていたデッキたち。
- 王神デッキ
- 白青サイクリング
- 巻付き蛇デッキ
- 副陽デッキ
- マルドゥ機体
この辺りは相対的に少し強くなりそう。
その他・所感
マーフォークに霊気拠点と精製屋を雑に突っ込んで
３Cお魚デッキとか考えていたんですが願い叶わず。
ティムールエネルギーの弱体化に比べると赤単の弱体化のほうが軽いように見えるんですが、メタゲームにおける癌なのはマッチ勝率を見る限り実は赤単だったりするので、赤単をちょっといじったデッキがしばらくはトップに来るかもしれませんね。赤白とか強いかも。
プレリなどで相克のカードを触った感じではマーフォークは普通に強そう。ヴァンパイアも逆ボブ《黄昏の預言者》を採用したデッキが早速MOで5-0してたみたいなので新しいデッキが登場してきそうです。
環境が変わるのは個人的に歓迎なので
楽しいスタンになることを期待します。