【テーロス還魂記:MTGアリーナ@ドラフト編】色の強弱・各色トップコモン・アンコモン・完走デッキ例
2020/02/15
MTGアリーナのランクドラフト。
テーロス還魂記に関する記事です。
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今回のテーロス還魂記に関してはMTGアリーナのみでしかプレイしてないので、基本的にアリーナの攻略記事として読んでいたらければ幸いです。
Contents
テーロス還魂記ドラフトの印象
まずこの環境についての個人的な印象。
最初にカードプールをみた時の印象では多色用の色サポートカードが充実しており、多色環境かなぁ~と予想してたんですが、思ってたよりも多色化するメリットが薄く、「単色・2色・除去タッチ3色」といったところ。
カード効果の派手なものが多いので軽く遊ぶ分には面白いんですが、1枚でゲームをぶち壊すレアも多数存在。レア一枚捌けなかっただけで試合終了になることが多く、灯争大戦ほどのプール格差はないものの、クソデカ溜め息が出ちゃうような試合との遭遇率高め。
脱出や星座、パワー4以上などキーワードは幾つかあるものの、シナジーよりも単純にカードパワーの高いカードが雑に強い環境。
色の強弱
最強カラーは文句なしに「黒」が強いです。特に現時点のアリーナのAIだとどの色もまんべんなくピックできることもあって、流れ的に黒ができそうであれば黒をピックしておけば勝率はかなり安定します。
逆に「赤」が少し難しい印象。他のカラーから比べるとアドが取りにくいので、個人的には少し避け気味にピックするようにしてましたね。脱出が少ないこともあってロングゲームになった時が弱い印象。とはいえレアは強い子も多いですし、除去もそこそこあるので、流れ次第って感じです。
- 白:除去もそこそこ、単色アグロも強い
- 青:アドは取りやすい、パーツはコントロール寄り
- 黒:除去良し、クリーチャー良し、信心や脱出も強め
- 赤:サクリシナジー使いたい、ピック指針が少し難しい
- 緑:やるなら黒緑推奨(次点で白緑)
こんな印象ですかね。
黒だけ頭一つ強く、緑は黒と合わせた場合だけ強め。黒以外のカラーの差はそこまでないかなって感じ。
オススメアーキタイプ
黒緑脱出
アリーナの現時点のAIだとおそらく一番強いアーキタイプ。個人的にも7勝完走率が最も高いです。
カラー的に緑も黒も墓地が肥やしやすく、有能な脱出クリーチャーを有するのでシナジーが形成しやすい。黒が基本的に本環境だと万能カラーなのでアドも取れて除去も強く、ロングゲームに強いデッキが組みやすい。
あと黒緑系はレアも外れが少ないですね。
青黒ミッドレンジ
青が絡むとインスタントで強く動くことが可能になり、ややコントロールチックなデッキになりやすいです。やはり合わせるなら黒と合わせるのが強いですね。
マスト除去系カードをしっかり対処し、後はアド差で勝ちきれるようなデッキを目指すイメージ。
黒単ミッドレンジ
まぁ黒が強いってことですね。信心シナジーも黒が最も濃いこともあり、単色でも普通に強いです。
白系アグロ
アグロを組むなら白系が強め。完全に白単でも問題ないですし、他のカラーを少しタッチ気味に採用しても良いでしょう。
3/3飛行キマイラ(白の信心分軽くなるやつ)がいっぱい取れたときの白単はかなり強いので狙ってみるのも良し。理想は土地15枚くらいまで絞ったゴリゴリの白単。
やりたくない2色
青緑2色は弱いので出来るだけ避けましょう。やるなら多色化して黒除去をタッチするなどしないとデッキが相手のレアに対応できずに負けやすい。リミテの青緑はだいたいどの環境も2色で組んだ際は微妙なことが多いですね。
各色トップコモン・アンコモン
エルドレインの場合は、デッキのアーキタイプによってピックするカードに差が生じやすかったんですが、テーロス還魂記の場合は「強いカードはどのアーキタイプに入れても雑に強い」感じはありますね。
白
コモン
見たら取りたい白コモンはこの3枚。
- 《夜明けのキマイラ》:白単なら何枚でも入る
- 《凄絶な無気力》:追放能力付きの除去
- 《ヘリオッドの巡礼者》:オーラなんでもサーチ
《凄絶な無気力》は返しのターンで破壊されるリスクはあるものの、5マナある状態からフルコントロールで「追放能力起動+《運命のちらつき》」で使いまわしコンボや《ラゴンナ団の語り部》で回収して使いまわしたりすることが可能でシナジーも意外と多い。
- 《陽光たてがみのペガサス》:上記3枚に次いで強い
- 《敬虔な旅人》:アグロなら複数枚採用可
- 《歩哨の目》:1枚は欲しい便利オーラ
- 《存在の破棄》:除去代わりに
などが個人的に白コモンでは点数高め。
アンコモン
私が好んで取る白アンコはこの4枚。
白をやるならアグロ気味なデッキのほうが好きなので、ブン回りのあるパーツのほうが個人的には点数高めの評価。
- 《払拭の光》:文句なしに強い除去
- 《ヘリオッドの神罰》:アグロプランと噛み合う疑似除去
- 《威厳ある存在》:除去がない相手への暴力
- 《イロアスの寵児》:黒白系オーラと相性の良い
ちなみに《ヘリオッドの神罰》は能力を全て奪う効果が付いているので、「ダクソス/ティマレット」のタフ★クリーチャーはエンチャするとそのままタフ0扱いで死にます。
青
コモン
青はクリーチャーがちょっと細めですが、アドを取る系のカードはかなり優秀。
- 《海の神のお告げ》:お告げシリーズだと一番使いやすい
- 《神性の否定》:追放能力が環境的に強い
- 《意味の渇望》:墓地も肥やせるドロソ
アンコモンに4マナ要求カウンターがありますが、サイドボードの使えないBO1ドラフトの場合はコモン追放カウンターのほうが相手のデッキに刺さることは多いです。
また…除去の中では弱めですが、
普通に入る疑似除去《魚態形成》
青1マナ残しの強みでもあるバウンス
《厳格な放逐》もデッキに1枚は欲しい
普段のリミテであれば青5マナ3/4飛行はトップコモン候補に上がってくるんですが、本環境のスフィンクス《明日の目撃者》は並み程度。
本環境には「エンチャント且つクリーチャー」がいますが、軽めのクリーチャーの場合は星座誘発のトリガーとして使えるなどメリットもあるんですが、重めのクリーチャーの場合は「エンチャント」であるが故に幾つかの除去に引っかかり、デメリットとして働くこともしばしば。
その典型ともいえるクリーチャーでしょうかね。
アンコモン
青はアンコモン生物に強い子が多いですね。
- 《魅了された者、アリリオス》:雑強
- 《瞬き翼のキマイラ》:お告げシリーズ使いまわし爆アド
- 《挽歌の歌い手》:肉付き瞬速バットリ
黒
コモン
黒をやるなら欲しいコモンパーツ上位。
- 《ぬかるみの捕縛》:何枚でもデッキに入る軽量除去
- 《最後の死》:文句なしに強い追放除去
- 《毒の秘義司祭》:脱出が取れていれば実質アド
- 《死の夜番のランパード》:ライフ押し込み&追放除去回避
除去が強いのは当然として、《毒の秘義司祭》と《死の夜番のランパード》は黒をやるうえで非常に重要なクリーチャーなので点数高め。
墓地肥やしは脱出カードがしっかりと取れていれば実質アドですし、ランパードの能力はライフの押し込みだけでなく追放除去回避としても機能する盤面もかなり多い。
黒緑の少し重めの構成であれば《枯れ息吹のカトブレパス》も強いですし、タフ1除去orアグロプランも取れるオーラ《モーギスの好意》もかなり好きですね。
アンコモン
この3枚は文句なしに強いです。
《ファリカの落とし子》:能力的にみて追放コストが4枚でもおかしくなかったかなぁ~と思えるくらいに強く、墓地が肥えやすい黒緑だと雑に強いですし、青黒系のフィニッシャーになることもしばしば。
《エルズペスの悪夢》:全てのモードがリミテ環境的に強く、きれいに刺されば3枚分くらいのアドを持っていくイージーウィン製造機。ワンチャン構築でもいけそうな強さ。
《死の国への引き込み》:基本的に黒は濃くなりやすいので概ね3マナ以下で打てる確定除去は当然のように強い。
あとは個人的にすごく好きなのがオーラ除去からのイージーウィンがある《憎しみの幻霊》と同型でアド差がぶっ壊れる《死より選ばれしティマレット》
まぁ~黒のアンコモンは大体強いです。
アンコモン以下のパーツが他の色よりも頭一つ強い。
赤
コモン
赤コモンだと私はこの3枚が好きですかね。
- 《イロアスの恩給》:+1/+1修正付き4点除去ちゅおい
- 《鍛冶の神のお告げ》:便利な2点火力
- 《スコフォスの戦導者》:赤黒で本領発揮のミノタウロス
個人的に赤をあまりやりたくない理由の一つがコモン生物のフレンチバニラ感。シナジーが噛み合わないとタダのバニラ生物としてしか機能しない子が多くて、適当にピックして強い子が他の色よりも少ない。
2マナ生物はマシなんですが、
3マナ生物が何とも言えない感じ。
アンコモン
雑にピックしやすいという意味だとこの4枚。
- 《鍛冶で鍛えられしアナックス》:レア並みの強さ
- 《運命的結末》:どこでも打てる3点火力
- 《夢忍びのマンティコア》:サイズも優秀
- 《軽率な祝賀者》:相手クリーチャーの展開を抑制
アナックスだけアンコモンの中でも抜けて強いです。ちなみにアナックスがいる状態でアナックスを出すとレジェンドルールで1体墓地に行きますが、信心が4以上になるためパワーが4以上になり「トークン2体×2回誘発=合計4体」のトークンが作られます。複数枚ピックできた際も腐らないのが嬉しい。
それ以外のアンコモンについては、性能的にはアンコモンの性能をしてはいるのですが、シナジーや特定のアーキ限定のカードであったり、重めのクリーチャー故にコモンの《スコフォスの戦導者》で間に合ってたりするため、他のカラーのアンコよりも点数が低かったり、ピックが難しかったりしますね。
コモン/アンコモン共に見て取れますが
アーキタイプに最も左右されやすい色です。
※故にアリーナだとあまりやりたくない
緑
コモン
緑のコモン上位3枚はこれかな。いつもならマナクリが入りそうなところですが本環境だとマナクリは4番手ってところでしょうか。(環境にプレイアブルなタフ1除去が存在するのと、マナが伸びたあとに単純に1/1はクソ弱いので複数枚積みたくはない)
《大食いのテュポーン》:緑の中では抜けて強い。環境全体で見たときに飛行持ちが比較的少なく、4マナ以下の生物の9割がパワー3以下ということもあり、単純に4/4というサイズが偉い。尚且つ脱出による疑似除去能力付きなので文句なし。
《戦茨の恩恵》:いつもの緑によくある格闘除去ですが、今回はタフネスに+2修正が残ることもあって使いやすい。
《毒々しいキマイラ》:最初の予想だとタフ1が微妙かなぁ~と思ってましたが、タフ1のデメリットよりも、パワー4であることのメリットのほうが大きく、殴れれば当然強いですが、受けにも強いクリーチャーって印象ですね。脱出で出てくるとパワー5と高いこともあり、ロングゲームになった際に強力。
アンコモン
雑に強いのはこの2枚。
- 《運命を紡ぐ者》:スペックも能力も優秀
- 《ネシアンの放浪者》:土地事故スクリューのリスクが一気に軽減
3番手はこの中から好みかなぁ~って印象。
- 《狩りに喚ばれしレナータ》:ちょっと重めの先置きロード
- 《ネシアンの角甲虫》:相手に2T先手で出されたときのプレッシャー強め
- 《フィーリーズ団の喧嘩屋》:高スタッツの格闘除去内蔵
- 《神秘の撤回》:軽量エンチャ除去
ちなみに私は本環境だと黒緑の重めの構成が好きなのでこの中だと喧嘩屋が好み。
多色カードについて
基本的に色さえ合っていれば全部強いです。
ただしいずれのアンコモン多色カードも各色のアーキタイプの性能に近い能力になっているので、無理やりタッチして使うほどの強さのカードは少な目。
アドが取れるという意味で、
上記4枚はタッチしてもええかなぁ~って感じ。
上位以外の多色アンコモン(青白オーラはワンチャン)はタッチして使うほどじゃないですかねぇ。
1枚でゲームが終わるレア&神話
ゲームぶち壊しシリーズその1。
- 《太陽の恵みの執政官》:星座2回くらい誘発されたら概ねゲームEND
- 《太陽冠のヘリオッド》:絆魂とサイズアップでライフレースぶち壊し
- 《キオーラ、海神を打ち倒す》:出したら勝ちなオリカ、ゲーム台無し
- 《セテッサの勇者》:生きてターン返したらアド崩壊
ゲームぶち壊しシリーズその2.
- 《悪夢の詩神、アショク》:リミテのPWは毎度クソ
- 《夢さらい》:8割勝ちの盤面が一転するくらいにクソ
- 《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》:残ったらほぼ勝ち
- 《影槍》:1Tに出されたらそれだけで試合が苦痛
この辺りのレアが早い段階でピックできたら、あとはレアに合わせてピックして、レア叩きつければそれだけで勝てることしばしば。
m9(^ω^)レアゲーたまんねーな
強かったデッキ・完走デッキ等々
強かったデッキを参考に
ピックの目安にしてみてね。
白黒
- BO1ランク戦 7-2
《憎しみの幻霊》は自身にオーラを張って殴って死亡してもドローできるのが偉い。
白緑
- BO1ランク戦 7-2
黒緑
- BO1ランク戦 7-2
デッキ重め。
アグロと当たるときついかも。
青黒
- BO1ランク戦 7-2
白黒
- BO1ランク戦 6-3
黒単
- BO1ランク戦 7-0
赤黒
- BO1ランク戦 7-2
パクりシナジーないけど単純に除去がいっぱいとれて強かったパターンの赤黒
青黒
- BO1ランク戦 7-1
黒緑
- BO1ランク戦 7-1
ポルクラノス最強ぶっ壊れチート
黒緑
- BO1ランク戦 7-1
黒緑が板。
黒緑
- BO3ドラフト 5-1
最後に
この環境はどんなに良いデッキが組めたとしてもレア1枚処理できなかっただけで試合が終わることも多々。そういう環境だと割り切ってプレイしないとストレスがね…。
エルドレインの時の話だと新セットのランクドラフトは常設って話だったと思いますが、また元に戻ってローテーションになっちゃったみたいなので、3月にテーロス環境が再開されたときにでも記事読み返してみてくださいな。
完走デッキ等々については別アカウント分のデータもあるので、もっと見たいというご意見あれば後で追記しておきます。そいじゃノシ